脱出!小は大を兼ねる
終盤にゲスト登場!
邪馬台国に向かう途中、白夜軍に遭遇してしまった一刀と呉軍
一刀達は懸命に戦うものの、白夜軍四天王により敗れ、壱与と呉軍は捕らわれ、一刀も海に落とされてしまう。
それから約二日後、白夜軍の船は邪馬台国にたどり着いてしまった!
ガチャンッ!!
白夜軍兵士「白夜様のお帰りだ!手厚く歓迎せねば 」
ずらっ!!
白夜軍兵士達が港に並ぶと
白夜「うむ、やはり邪馬台国の空気はいいものですね 」
船から白夜達が降りてきた。
スッ!
?「お待ちしておりました白夜様 」
白夜「メタトロン、我の居ぬ間に何か変わったことはあったか? 」
メタトロン「いえ、特にはございません 」
白夜軍参謀のメタトロンが言うと
白夜「そうか、では全員上陸だ! 」
そして縛られた壱与と呉軍も船から下ろされたのだが
壱与「みんな!? 」
バンッ!!
海岸には壱与を逃がすために戦った邪馬台国兵士達の死体であふれていた。
ミカエル「白夜様、この者達はどうしますか? 」
白夜「うむ、我は王の間にいるから壱与と孫権という者を連れていき、残りは牢屋にでも入れておきなさい 」
ミカエル「はっ! 」
そして
ドサドサッ!!
シャオ「むぎゅっ!? 」
雪蓮「ちょっと!女性に対してひどいじゃないの!! 」
白夜軍兵士「捕虜のくせに文句を言うんじゃない! 」
ガシャンッ!!
雪蓮達は牢屋に入れられてしまった!
冥琳「まさかこんなことになってしまうだなんてな!? 」
穏「茜ちゃん、忍術で脱出できないんですか!? 」
茜「それがこの縄は気縛りの縄なので忍術が使えないんです!? 」
明命「縄脱けもできないのです!? 」
思春「くっ!!私が近くにいながら蓮華様を危険な目に遭わせるだなんて!? 」
亞莎「一刀様は大丈夫でしょうか!? 」
祭「なぁに、北郷のことじゃからひょっこり現れて『北郷一刀、只今見参!』とでも言うに違いないて 」
確かに一刀なら言いそうなセリフである。
シャオ「ちょっとそれよりシャオ達をどうするつもりよ! 」
シャオが見張りの兵士に聞いてみると
白夜軍兵士「そうだな、白夜様が禁断なる力を持つ珠を使用すればお前達に用はないからフカの餌にするか、さらし首だろうな 」
どちらにせよ死は確実であった。
シャオ「いやだぁーっ!!老い先短い祭ならともかくピチピチのシャオがこんなとこで死ぬなんて〜!? 」
祭「誰が老い先短いじゃと!!♯ 」
雪蓮「冥琳、こうなったら死ぬ前に白状するわ、最近冥琳に禁酒だと言われてたけど実はこっそり飲んでたのよ 」
冥琳「何だと!!と怒りたいところだが最後の思いやりとして許してやろう 」
雪蓮「ほんと!じゃあ冥琳から借りた本にラーメンの汁ぶっかけたことも、冥琳の服を破いたことも、絵画の裏に隠してあった冥琳のへそくり使ったことも許してくれるわよね♪ 」
冥琳「雪蓮ーっ!!♯ 」
さすがに許すにも限度があった。
茜「揉めてる場合じゃありませんよ。ともかくここから脱出しないと!? 」
亞莎「でも牢には鍵がかけられていて見張りもいますよ 」
よくある設定である。
雪蓮「なら私に任せなさい♪ 」
だが雪蓮には策があるようだ。
その策とは…
雪蓮「ねぇ、見張りのあなた 」
白夜軍兵士「んっ? 」
雪蓮は見張りの兵士に話しかけると
雪蓮「ちょっと胸の谷間が痒い(かゆい)のよ、縛られてかけないからかいてくれない♪ 」
ぷるんっ♪
見張りの兵士に胸を突き出す雪蓮
雪蓮の策とはよくあるお色気作戦であった。
雪蓮「(後は近づいてきたところを気絶させて鍵を奪ってやる!) 」
と企む雪蓮であったが
ここである誤算が生まれた!
それは…
白夜軍兵士「勝手にかゆがってろ! 」
雪蓮「えっ!? 」
この兵士が巨乳に興味がないことであった。
白夜軍兵士「そんな脂肪のかたまりなんかに興味はないんだよ! 」
雪蓮「何ですって!!(自称)孫呉1の美女に対してなんて口の聞き方よ!!♯ 」
自身が無視されたことに怒る雪蓮だが
ちらちらっ!
冥琳「(あれはまさか!?) 」
兵士の目がある人物を見ていたことに気づいた冥琳はある策を使ってみた。
それは…
冥琳「小蓮様、あなたも胸が痒かったですよね 」
シャオ「えっ!?シャオは胸なんて痒く… 」
突然話しかけられたことに驚くシャオだったが
そのすぐ後!
白夜軍兵士「よしっ!!俺がかいてやるぜ!! 」
シャオ「えっ!? 」
さっき雪蓮を無視した兵士がシャオに注目してきた!
スッ…
そして兵士がシャオの胸をかこうと近づいたその時!
ボカンッ!!☆ミ
冥琳「バカな奴め! 」
白夜軍兵士「がはっ!? 」
バタンッ!!
兵士は冥琳に蹴られて気絶してしまった。
その後、兵士の剣で縄を切り、持っていた鍵を使って牢屋から見事脱出した呉軍であったが
雪蓮「そういえば冥琳、何でうまくいったの? 」
冥琳「実はさっきからあの兵士は明命、思春、小蓮様ばかり見ていたので気づいたのさ 」
この三人に共通する点…
それは貧乳であった!!
穏「私達だけならうまくいきませんでしたね〜♪ 」
雪蓮「シャオ、貧乳でよかったわね♪ 」
ほめているのか、バカにしているのかよくわからないのだが
シャオ「助かったけど何だか複雑〜!! 」
思春「私は貧乳ではなく筋肉があるためです!! 」
明命「うぅっ…そうですよね、最近は亞莎の方がおっぱい大きいですものね… 」
亞莎「み…明命!? 」
ショックを受けたり反論する貧乳勢であった。
祭「ともかく早くここから出ねばな! 」
茜「蓮華様も助けなければいけませんしね 」
タタタッ!!
その後、呉軍は牢屋から出て先に脱出口を探そうと外に出るのだが
ザッパァーンッ!!
明命「ダメです。見渡す限り絶壁で逃げられそうにありません!? 」
冥琳「この海では泳いで大陸にはいけぬしな 」
船で約一週間かかる距離を泳げる人なんて数少ない
亞莎「敵の船を乗っ取るという手段もありますけど 」
穏「相手が強すぎるから無理ですね〜 」
相手は油断していたとはいえ一刀をも倒す実力者である。
シャオ「せめて一刀がいてくれたらな〜 」
雪蓮「う〜ん、何とかうまい手段はないのかしら? 」
雪蓮が考えていると
白夜「他の手段ならある。それはここで我に捕まることだ 」
バンッ!!
そこに白夜とミカエル、メタトロンが現れた。
雪蓮「お生憎様、そんな答えなんて最初からないのよ! 」
ジャキンッ!!
白夜に対して敵わないと知りながらも武器を構える呉軍
ミカエル「愚か者め 」
メタトロン「貴様らなんぞ、白夜様が相手をするまでもない! 」
スッ!
呉軍に対してミカエルとメタトロンが前に出てきた。
するとその時だ!
シュバッ!!
呉軍『えっ!? 』
白夜軍と呉軍の中央に突然現れた者がいた!
その者は…
一刀「北郷一刀、只今見参! 」
バンッ!!
正真正銘、北郷一刀であった!
実は海に落とされた一刀は津波に流され、偶然にも邪馬台国の海岸に倒れていたのだ。
そして
呉軍『(一刀・一刀様・北郷)! 』
一刀の姿を見た呉軍は士気が更に盛り上がった。
メタトロン「あれが白夜様を傷つけたという男か 」
ミカエル「今度こそ殺してやる! 」
スッ!
一刀の登場に対して構えるミカエルとメタトロンだが
白夜「二人共、待ちなさい 」
何故か戦うのを止める白夜
ミカエル「ですが白夜様!? 」
白夜「待ちなさい。面白いものが見れますよ 」
すると
一刀「みんな、待たせたな!すぐにそちらに向かう 」
雪蓮「えぇ、来なさい一刀! 」
シャオ「一刀がいれば百人力だよね♪ 」
一刀が来てくれたことに喜ぶ呉軍
だが次の瞬間!
スッ!
呉軍『えっ!? 』
一刀の行動に呉軍の誰もが驚いた。
何故ならば…
一刀「お待たせしました白夜様 」
白夜「うむ 」
バンッ!!
一刀が白夜の方に向かったからである!!
一方、今から二日ほど前の頃
ザッパァーンッ!!
葵「一刀の気を察知して呉についたけど 」
玲「まさかそこからの気が海の向こうから感じるだなんてな 」
一刀の危機を感じてやって来た二人だがまさか海の向こうにある邪馬台国から感じるだなんてな思いもしなかった。
葵「海を渡ろうにもどれくらいで着くかわからないし 」
玲「冗談じゃねぇ!俺は泳げねぇんだ!? 」
玲が泳げないのは体が筋肉質なため浮かばないからである。
するとその時
源治「・・・俺も泳げないからな〜♪ 」
スッ…
葵の背後に回り込んで胸を揉もうとする源治だが
ドガバキンッ!!☆ミ
葵「こんな時にふざけるんじゃないわよ!!♯ 」
玲「重りつけて沈まれたいようだな!!♯ 」
源治「・・・そ…それは勘弁!? 」
企みがバレてボコられる源治であった。
吹音「どうやら皆さん集まってるようですね 」
そこへ吹音が現れると
源治「・・・吹音!久々におっぱい揉ませてくれ!! 」
バッ!
倒れていた源治が復活して吹音に襲いかかるが
ドガバキンッ!!☆ミ
吹音(裏)「この場で死ぬかテメェ!!♯ 」
源治「・・・か…勘弁!? 」
変化した吹音によって返り討ちにあう源治であった。
吹音「あれっ?ジュンさんの姿が見えませんね 」
玲「そういやいねぇな 」
葵「まさか一刀の危機を感じてなかったとか!? 」
源治「・・・薄情者め 」
源治にだけは言われたくない
すると
ブルルーーンッ!!
吹音「何の音ですか? 」
葵「スクリューの音っぽいけど 」
玲「バカいえ、この時代にスクリューなんてあるかよ 」
確かにそうなのだが
そこへ
ブルルーーンッ!!
ジュン「よう!みんな 」
モーターボートに乗ったジュンが現れた。
源治「・・・ジュン!? 」
玲「お前、このモーターボートどうしたんだよ!? 」
ジュン「にひっ♪いずれこっそり海のバカンスでも楽しもうと思って部下の真桜に作ってもらったんだ。動力は俺の雷遁だぜ♪ 」
スクリューのないこの世界にモーターボートだなんてあきらかな時代崩壊である。
ジュン「とにかく、こいつで一刀の気をたどるから早く乗りな! 」
玲「よっしゃ! 」
葵「あんたにしては用意がいいじゃない 」
吹音「お邪魔します 」
源治「・・・(吹音の隣♪吹音の隣♪) 」
スッ!
そして全員が乗り込み、いざ出発しようとしたその時!
?「ちょっと待つである〜! 」
ズシズシンッ!!
ジュン「何だありゃ!? 」
そこに白のふんどしビキニ、赤のネクタイをしめて上着を着た大柄な白髭の男が現れた!
源治「・・・ば…化け物だ!? 」
?「ムキーッ!!誰が龍ですらも裸足で逃げ出す化け物じゃと!! 」
そこまでは言っていない
?「お主達は海を出るのであろう。どうやら我が輩も同じ方向なので乗せてくれぬか 」
こんな化け物を乗せるはずがないと普通は思うのだが
吹音「もしかしたらその場所に一刀さんがいるかもしれませんね 」
葵「他に宛もないし、乗せましょう 」
?「感謝感激である 」
玲「そういえばあんたの名前は何だ? 」
そして名前を聞いた瞬間
卑弥呼「我が輩は邪馬台国の王・卑弥呼である! 」
その名前に驚愕するジュン達であった。