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第七話

 皐月が駆けつけると、通りには狼の群れ。その目は血走り、理性を失っているように暴れ回り、人々を襲っている。

(どうして…?あんな狂暴な狼、ただの動物とは思えない…)


 香具土の姿を探すと、おりゃー!という威勢のいい声が聞こえた。声の方を見ると、香具土が鋭い爪を振るい、猫耳と二本の尻尾を晒して果敢に狼たちと戦っている。

(……香具土は猫又!?)

 驚いたものの、今は感心している場合ではない。この混乱を何とかしなければ。

 しかし、香具土は狼たちに押され、吹き飛ばされてしまった。

 皐月が駆け寄ろうとすると、香具土はボロボロになりながらも叫んだ。

「皐月様、早く逃げてください!」

 だが皐月は、その声を無視した。

(理性が飛んでいるとはいえ、あれは普通の狼じゃない。もしかして…)


 近くの人に「お米はある?」と尋ねると、男が米俵を運んできてくれた。

 皐月は迷いなく、おにぎりをいくつも握り始める。そして狼の群れの前へ立って堂々と言った。

「山犬たちよ、ご苦労だった!」

 皐月はできたてのおにぎりを差し出した。

 すると、先程まで荒れていた狼たちの瞳から邪気が消え、穏やかな雰囲気で、静かに山へと帰っていった。

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