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異世界終末期 ――《封印獣と廃墟の継承者》

作者:Kai 星影
かつて、世界は魔術師たちが築いた巨大な魔法文明の栄華に包まれていた。
だが数百年前――禁忌の術式を暴走させた魔術師たちが引き起こした“大崩壊(カタストロフ)”は、一夜にして文明を崩壊させた。
山は崩れ、海は沸き、空からは異形の怪物が降り注ぎ、大地には封印獣と呼ばれる災厄が眠りについた。
いまや世界は荒野と廃墟に覆われ、魔物や怪物が徘徊する地となった――それでも人々は、都市や城を再建し、細々と文明の火をつないでいる。

現代日本で技術者として生きていた篠崎悠真は、工場事故で命を落とし、この荒廃した世界に転生する。
目を覚ましたのは、大陸東端の辺境“リュード発掘区画”――廃墟だらけの発掘現場だった。
彼は掘り師見習いの少女リリカに助けられ、村へと迎え入れられる。
手元には、遺物に触れると設計図や構造が視界に浮かぶ《古代端末》という謎の能力。
現代工学とこの力を合わせれば、失われた魔法文明の遺産を再び動かすことも可能だった。

しかし、その能力は同時に、封印された災厄を呼び覚ます引き金にもなりうる。
発掘現場で悠真は“黒曜石の手”を発見。
それは封印獣《オルガ=マウ》の一部であり、やがて王都ラザリアから派遣された魔術師クレイヴの警告通り、完全覚醒の兆しを見せ始める。

森から押し寄せる魔物の群れと、封印獣の巨躯が村を襲う中、クレイヴは
「悪いが、こんなところで死ぬつもりはない」
と言い残して撤退。
孤立無援となった悠真とリリカは、発掘品《魔力増幅管》を使って核を爆破し、封印獣を撃破する。
しかしその代償に、悠真は右腕を深く負傷し、村は壊滅的な被害を受けた。

――封印獣は、これで終わりではない。
大崩壊の遺産は各地に眠り、時と共に目を覚まそうとしている。
悠真は、自らの右腕に残る痛みと、古代端末の光を見つめながら誓う。
再び、この世界を滅ぼすわけにはいかない――と。
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