04
前回のまとめ
教室に着いて早々やかましいヤツに絡まれる
入学式が始まるちょっと前
会って早々に変な言いがかりで絡まれてしまった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その後すぐに入学式が始まり自分の言い分も主張できぬまま既に1日終わりそうになっている
教室に戻り連絡事項等を聞いたので今日はもう帰宅出来るらしい
帰り支度をしていると目の前に座っている青城が立ち上がり縁野さんに話しかけに移動した
横を通り過るオレを見る青城の顔がすごい顔をしていたが、縁野さんへ話す時には満面の笑みになっていた
「ゆい様、そろそろハンナが迎えに来るみたいです。帰りましょう」
青城と縁野さんは誰かが迎えにくるのか?なんて思っていたら教室の前の扉から1人の女の子が入ってきた
金髪のツインテールを揺らしながら近づいてくる
「ゆい様、拓海様 お迎えにあがりました。外にお車も到着しております」
同じ学生服を着ているが金髪の女の子は二人に対して敬語で接している
「ハンナ? いつも言うようだけど、お屋敷で働くからといっても同い年だし同じ学校の生徒でもあるのだからそんな風にしなくても良いのよ」
「そういう訳には参りません。お屋敷のメイドなんですから」
どうやら金髪ツインテさんは縁野さんのお屋敷のメイドさんらしい
縁野さんのお家はメイドさんがいるほどのお嬢様だったのか、すごいな
視線に気がついたのかハンナと呼ばれる女の子がこちらに話しかけてきた
「はじめまして、ゆい様のお屋敷でメイドとして働く事になりました黄瀬ハンナと申します。旦那様のご厚意で同じ学校に通わせていただく事にもなりました。よろしくお願い致します」
青城とは真反対のとても丁寧な挨拶をもらった
よろしくと返しているところで青城からの横槍が入る
「ハンナ、オレとゆい様の間に割って入ってくるヤツなんかに挨拶など不要だ」
たかだか席が前後にならなかっただけなのにすごい言われようだと思ってムッとしているとハンナさんがそれを察知したのか青城をたしなめ始めた
「拓海様、ゆい様の事となるといつも横暴ですよ。普通にしていればイケメンなのに見ててカッコ悪いです」
ハンナさんは物怖じせず続ける
「運命のお相手だとか言ってますが、そんなんでゆい様のお相手が務まるとは思えません」
ハンナさんの運命の相手という言葉についオレの超能力が反応してしまった
青城の手から赤い糸が見える
青城の左手にはまあまあしっかりした赤い糸が真横に引っ張られている
ん? 真横?
真横に伸びた糸はすぐ目の前のハンナさんに結ばっていないか?
これはどういう事だろうか?
登場人物紹介
赤井 紡
運命の赤い糸が見える超能力者
クラスメイトの糸をみてしまった
縁野 ゆい
お嬢様
お屋敷にメイドさんいるっぽい
黄瀬ハンナ
縁野さん家のメイドさん
青城に物怖じせず意見も言える
青城 拓海
縁野さんの許婚らしいけど見えた糸はメイドさんに行ってない?
青城とハンナさんの関係やいかに