猫発見。猫で遊ぶ。
月一投稿を保証しようか迷っている作者です。ちょうど月一で投稿していることだし。
あと、実験的に同時刻に予約投稿をしてみようとしています(予定)。この話は前編となっております。ご注意ください。まぁ一応予定している内容としては逆に読んでも問題はなかったりします。二分割して話数をかさ増ししているわけではないのでお得だね。
今回は川上さくらさん視点でお送りいたします。どちらも(見た目的には)未成年だということをお忘れなきように。普通に未成年な二人なんですけど。だって高校生だし。
初めての土日にある部活動ということで浮かれて早めに行ったら、雨の日は活動がないということを学校に着いてから思い出した。部活に入った時にちゃんと説明されていたのに思いっきり忘れていた。
「どうしようかなぁ、この後。」
まぁこの町も来たばかりで分からないことだらけだし、散策でもしておこうかな。説明された部活動の内容的には結構外に出なきゃいけないはずだし。……外に出たのにどこにも行かずに帰るのも何だか癪にさわるし。
…あ、猫。今日はこの猫に着いて行くことにしよう。穴場スポットとかあるかもしれないし。猫の溜まり場…あるといいなぁ。あいにく今日は部活動をする前提で外に出たのでほとんど猫用のグッズを持っていない。猫じゃらしの季節だし道中で見つけたら取っておこう。人工物なんかよりもよっぽど受けが良いのだ。猫に。何が猫のためだ。猫のためだというのなら科学的な要素は一切排除して作るべきだと思う。
かなり雨も強くなってきているが気にせず着いて行く。かわいいものはかわいいのだ。猫に対してストーカー行為等の規制等に関する法律は適用されない。どこまで追いかけたって怒られる謂れはないのだ。…流石に私有地に入ったら不法侵入で怒られるだろうけど。私有地に入ったなら…その時はその時だ。現代技術を駆使して追いかけるしかない。
どうやら杞憂だったようだが、別の心配事が出てきた。このまま進むと山に入ることになる。一応外で活動する予定だったからある程度は動きやすい格好ではあるが、雨の日に山登りをできるような重装備ではない。というか雨の日は山登りをするべきではない。この初心者には危険なこの環境で山を登るのか、至福の猫空間を諦めるのか…。究極の二択に迫られている。山に進んでいることに気づいて結論を出すまで、その間約3.34秒。出た結論としては行けるところまで追ってみて無理だと判断したら引き返す。1か100じゃない。今の時代にはちょうどいいが必要なんだ。だから円周率は3になるべきではないと思う。
結局これも杞憂だったのだが。山を登る、というよりかは山の近くにある廃墟(?)が目的地だった。もともと何かの車庫…隣にバス停もあるしバスの車庫として使われていたのだろう。猫は車庫の方に入って行く。……たぶん不法侵入にはならないと思う。だいぶ前に放棄された感じがするし。私は意を決して猫に着いて行く。
猫に着いて行った先で見たのは、猫の中心に寝転んでいる、かわいらしい猫ちゃんパーカーを着た同級生の姿だった。
猫で遊ぶ(意味深)
猫飼ったことないのにかなり怒られそうなこと書いてる。
はたしてどっちなのでしょうか。
「かわいらしい猫ちゃんパーカーを着た」同級生
かわいらしい「猫ちゃんパーカーを着た同級生」