猫
シリアス味があるけど普通の恋愛小説のはず。書き方的にシリアスが漏れ出てるはず。
ふさいどかなきゃ…。
※元からないはずです。作者の気のせいです。
___________ ☆彡
( •̀ ω •́ )/\ シリアス| ☆完封☆
̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ☆勝利☆
おかしい。非常におかしい。こんなラブコメみたいな展開があっていいはずがない。転校してきた美少女が自分だけとしか話さないなんてことはあり得ない。たかが一週間僕以外のクラスメイトと話しているところを見なったからって断定できるようなものではない。僕はほとんど教室内にいるし四六時中彼女のことを見ているわけでもない。絶対に、決して、僕とだけ話しているわけがない。…一週間と言っても五日間、登校している間の話だし…。実害がない…わけでもないんだけどそこまで重大な事ではないし考えるのをやめておこう。
とりあえず今日は土曜日なんだ。立派な学生にとっての休日なんだ。課題をほとんどため込まない学生にとっては何もすることがない一日なんだ。自由な一日なんだ。…たぶん。いややっぱなんもないって暇なんだな。何もない一日よりも課題に追われる一日の方がましかもしれない。…後者は体験したこと自体がないけれど。
暇な日は出掛けるのに限る…のだがあいにくの雨だ。というか雨じゃなければ普通に部活動があったのだ。…今日は猫の住処に行ってみよう。あそこならこんな日でも猫がいっぱいいるし、こんな日の憂鬱な気分も吹っ飛ぶ。…というかいま憂鬱かと聴かれたとしてもそこまでじゃないと答えるかもしれない。猫と戯れることを想像すると楽しみな気持ちの方が勝っている。やはり猫、猫はすべてを解決する…。
そうと決まればあとは早い。傘を取ってバッグの中に水や猫と遊ぶための道具を入れる。あくまで野良猫と戯れるだけなので餌をあげられないのが悔しい。
電車に乗っていつも学校に行くときの駅で降りる。下校途中に見つけたスポットなのだ。初めて見た時はなんというか今すぐにでも飛び込んでしまいたい気分になったものだ。流石に猫の警戒心がマックスな状態で実行に移せるほどの度胸はなかった。猫に嫌われると思うとそんなことは出来なかった。そう、出来なかったのだ。流石に飛び込むことは出来ないがゆっくりと中に入って寝転ぶぐらいなら出来る。寝転ぶと猫が近づいてきて上に乗っかったりする。完全に掛け布団…いや、ねこ布団になるのだ。最近の生きがいと言っても過言ではない。
通学路からそれて山の方に歩いて行く。別に山を登るわけではない。山のふもとには昔使われていたバスの車庫がある。今は廃線となり運営していた会社も潰れ土地も公共のもの、となっている。なので入っても問題がないのだ。…危険性を考慮しないならば。
最初から真ん中に入ると僕でさえ警戒される。ゆっくり段々と自然に入って行くのが通なのだ。あと、意味があるのかも分からないが鳴きまねもする。別にしなくても勝手に近づいてくるし。
「んにゃー。にゃぁぁぁあ。」
汚れても漂白できる全身真っ白コーデで来ているので躊躇なく寝転ぶ。汚れれば漂白剤を使うまでだ。それにしても本当にそういう体質なのではと思うぐらいには寄って来る。結構な頻度で来て一緒に遊んでいるのも大きいかもしれない。周りがテスト期間でひぃひぃ言っている時に楽しむ猫も最高だった。もちろん成績は下がっていない。
「にゃぁああ。んにゃぁ~。」
ここには人は来ないし安心安全なのだ。なんなら街中にいた方が危険で、誘拐される可能性まである。あとここなら猫に守ってもらえたりもするし。…猫布団が完成したので寝ることにする。
「おやすみにゃさい…」
彼女が彼だけにデレているのは相応の理由があります。主人公が現実にこんな場面は存在しないと言ったとしても現実ではないので起こるのです。そういう場面が。(メタい)
でも雨の中で助けられたら惚れませんか?僕は絶対に惚れないと思います。大体雨の日に出歩きたくない。でも雨は好き。
ちなみに作者が考えているジャンルとしてはラブコメではなく恋愛なので主人公の言っていることは間違っています。
見た目はショタだしたとえ猫相手ににゃーにゃー鳴いてたとしても通報されることはないです。逆にそれを見ていた方が通報されます。ちなみに彼は動物も好きらしいです。…ショタの鳴きまね…。どこに需要が…?
恋愛もので一話ぐらい彼女と出会わない描写があってもいいんじゃないかと思いませんか?
この様子じゃあ出会うことはないんだろうなー。(フラグ)