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サクラの花  作者: 白空
3/8

まともな会話

良く言っても薄っぺらい話ですからね~。そこまで期待はしない方が。

「甘いねぇ…」ぐらいで見られてる方が嬉しいです。

「…おやすみ…。」

「逃げられるとでも思った?」

 ですよねー。こんな簡単に逃げられるなら陰キャが陽キャに絡まれてわたわたする場面なんて存在しませんよねー。

「えっと、なんというか、その…すみませんでした。」

「べつに謝ってほしいわけじゃないんだよ。こっちがお礼を言いたいだけ。―――ありがとう。」

 別にそこまでお礼を言われるようなことをした覚えはないし、なんなら訴え…起訴……この二つは言いかえただけか。いや、段々と優しい言葉にしていって最初に本性出てたじゃんって言わせるためのものだから言いかえでもいいのか?うーん。まぁいっか。ともかく立場的には殴られて…暴力に訴えられてもおかしくはないのだ。ほら、今も怒っているような顔をしているし。…なんでだ?

「ありがとうにはなんて返すのが常識?」

「恐縮です?」

「私は上司か?…って、そうじゃなくて、どういたしまして、でしょ?」

 いってきますにはいってらっしゃい、ただいまにはおかえり、ありがとうにはどういたしまして。日本人なら誰でも知っているし無意識のうちに使っている、なんて言う人もいるかもしれない。それだけ馴染んでいる言葉なはずだ。

「どういたしまして。」

「よし。それでいい。」

 なんでそんなに自慢気なんだ?とりあえず要件は終わったと思うしもう一度睡眠に戻ろうかな…って、元々の目的を達成したのに戻る必要はあるのだろうか?多分ないと思う。眠たくもないし腰も痛いし。今更だが、缶のペンケースを使っている人なんて居たんだなと思う。中にそこまで物も入らないし実用性がない。あと、もうそろそろ席に戻ったらどうかな?

「――もう、時間だよ?」

「あ、本当だね。じゃあまたね~。」

 …またね?嫌な予感しかしないのだが…。

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