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サクラの花  作者: 白空
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特殊技

初回のおまけ、というかここまで書かなきゃ、いろいろと意味不明な助けただけの物語で一か月放置しかねない。

 今日は月曜日。とても天気がいいです。僕の心の中とは違い。とてつもなく憂鬱です。結局次の日風邪を引いたし彼女が気にしてたらどうしようって思ってます。自意識過剰かもしれないが、大体こう言うのは心配されてしまうものだ。ちなみに熱は四十度を超えていたと思う。測っていないが。帰った後そのまま寝てしまったのも原因の一つだろう。お風呂に入るぐらいはした方がよかったかもしれない。その時点で少し体は怠かったが。相変わらず今も怠い。そこまで体は強くなかった覚えがある。成績表の出欠記録では大体年間で欠席9、出停7ぐらいだ。毎年インフルにかかる。予防接種もしっかりとしているのに罹る。記録外だと夏は毎回怠くなっている。夏休み中なので記録に残らない。冬休み中もなんだかんだ言って風邪をひいていたりする。

「おはよう。」

 教室に入って挨拶をすると何人かが返してくれる。自分は一人でいるのも好きだが、別に社交性がないわけではないよくわからない性格をしていると自覚しているのだ。…そこまでよく分からなくもないか?人付き合いを好まないが、人付き合いは上手だという話だろう。テスト当日だけなんで休んだんだ?という目線は向けられない。この学校の補習は物凄くきついのだ。裏返せば補習によって退学者を減らし、結果的にどれだけ勉強が嫌いであったとしても無理やり卒業させられるということになる。補習でどうしようもなかった生徒は諦めて退学するしかないが。僕は退学した生徒を今まで見たことがない。そして陰キャからすると一番の難関であろう先生との挨拶がある。騒がしい教室内で先生に届くような声を出すのはかなりつらいだろう。僕にはその気持ちは分からないが。

「おぉ!元気だったか?」

「おかげさまで…。」

 金曜日、危うく無断欠席になりそうだったことを思い出す。現代、段々技術が進歩してきてスマホで欠席連絡をできるようになったのだがそのスマホがほとんど壊れてしまっていたのだ。とりあえず頑張って公衆電話まで行って電話を掛けた。あの時は本当に死ぬかと思った。データが残っていてよかった。まぁ困るものと言えば連絡先ぐらいだ。他のデータはほとんどHDDや共有クラウド上にある。

「補習があるが…まぁ一日で済むだろう。たぶん。」

 どういうことだろう。補習は通常一、二週間放課後を使って行われるのだ。一日で終わるはずがない…ってこんなことを考えている暇はない。早く逃げなければ川上さんが来てしまう。来たところでと思うかもしれないが秘策を用意してある。


―――寝たふり、だ。


 そう、一度は友達がうざい時にやってみる結局は首が痛くなったり、猫背になってしまったり周りの話が気になったり、結局暇になってしまったりするからという理由でほとんどしなくなる寝たふり、だ。分類でいえば特殊技。ゲーム内に入れば回復効果もついて、物理攻撃に対してカウンターができるようになるだろう。ただ、今の自分には最適だと思う。体調を崩したであろう人を起こすなんてそうそうなことがない限りしないだろう。こんなことをして陰キャじゃないの?と言われてもどう答えればいいか分からない。医療行為であったとしても素肌にべたべたいろいろなものをはったりしたのだ。少し罪悪感を感じているので出来れば話したくないのだ。自意識過剰かもしれないが絶対にありがとうぐらいはあると思う。こんなことを考えているのに感謝されることで何とも言えない感情になりたくないのだ。これは忍耐力との勝負だ。理由は自分が早く来すぎたからなのだが。

 なにか自然に起きれるタイミングはないかな…?少しだけでもいいから体を伸ばしたい。とそう考えている時に絶好の好機(チャンス)が現れる。近くで缶のペンケースが落ちた音がしたのだ。かなり大きな音なので起きても不自然ではないし取るという立ち上がる大義名分ができる。起き上がって取ろうと―――あれ?隣の人のペンケースって缶々のやつだったっけ?

「ごめんね?騙すような形になっちゃって。ありがとう――」

 はめられたわ。

前書きでは「初回のおまけ、というかここまで書かなきゃ、いろいろと意味不明な助けただけの物語で一か月放置しかねない。」と言いつつもまだ本題に入れていないという事実。流石に一か月放置はしないけど一週間は空くかも。

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