表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

人の話聞いてた?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。


ネオンの小部屋で待ってる

の二人だと思います。


黒の肩口が開き切った夜会用ドレス。光の無い目。色彩的に誤差のない程同じ色をしている。そんな二つを纏った、持った女はただ呆然とベッドに腰掛ける。俺はその後ろに座って、浅瀬を作る髪を弄る。

毛量が多いけれど、一つ一つが細いからか、ふわふわ。少し髪を掻き上げて、髪を乱すと波打つ様にうねっている。

「歳を重ねるにつれ、女という生き物は、過去を無くす様に長かった髪を切るものだけど、お前は何で切んないの?」

「切っちゃいけない?」

女の陰鬱そうな声が前から聞こえてくる。回り込んだ時に見た黒い目よりも、余っ程黒い目をして吐き捨てた事だろう。けれども女は微動だにしなかった。俺の言葉には不快に思った様だけれど、特段拒絶するには至らなかった様だ。

髪を弄り回し、白い素肌に扇情的に掛かる黒髪を眺める。女の項というのは、どうしてこうも惹き込まれるのか。思わず吸血鬼にもなって噛み付いてしまいたくなる。

「お前と初めて此処で会った時、今してる様に髪を弄っていたよね」

「あぁ。そうだな」

言われて見ればそうだったかも知れない。肌を合わせる前段階として、許しを乞う為に触れた気がする。最初は丁寧に梳く様に、けれども悪戯心が働いて、最終的には下から上に持ち上げたり、そのまま掻き回したりした。

「君にとってはぶっちゃけどうでも良い話だろうけど、手綱握るように髪を指に巻き付けて、そのままと“とすん”と押し倒されるのが夢だった。そうして項に噛み付かれるのが夢だった。だって逃げられないじゃん? 基本、私はシャイだから、拒否権与えずに事を進めて欲しいんだわ」

「シャイな可愛い女がそんな格好してベッドに座るか」

髪を解して顎に手を駈ける。首を伝って胸元の真上で泊まる。空いた方の手で、顎を上に向かせると、女の黒い目とかち合った。シャイなんて程遠い、全てを諦めた目だった。

そのまま風呂上がりの血の通った唇に吸い付いた。舌を入れようと唇を啄くと素直に開く。そうして暫くの間、絡め合う。

「人の話聞いてた? 」

「拒否権は与えなかった」

俺の胸元に頭の頂上を押し付けて、不満を垂れる。後ろに回った手が服を掴んで再戦を強請る。夜はまだ長い。疲れ果てた時にやってやるよ。

ダウナー系のツンデレを想像してます。女子ちゃん。

髪を切らない理由を問われ、初めて此処で髪を弄り回されてる話が出て来てる時点で理由は明白。


弄り回されると、初めて此処を訪れた事を思い出すから。


です。

それを素直に言わないところにツンデレを感じます。

触れる度にあの時のことを思い出すから、切らないのだと。

勿論、髪を巻き付けられて押し倒されるのも理由の一つでしょうが。


ヒントは出しているのにピンと来てない。

願った事を素直に言っても実行してくれない。

故のタイトル『人の話聞いてた?』です。

『聞いてれば分かるでしょうよ!!』という面倒臭い気持ちが入ってます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ