護都詞と識編 3
またまた、時間を掛けての投稿です。
では護都詞と識編の続きを如何ぞ〜。
第75話 やり場の無い思い
識の本体を目指して、インドの険しい場所に在る寺院迄、護都詞は来ていた。
此処に来る途中、霊体の護都詞を見える者達が、ゾロゾロと後に付いて来ていた。
本来なら、得体の知れない怪しい浮遊霊なのに、何故か崇められてる感じがしていた。
其れには、ちゃんとした理由が有った。
普段と変わらないつもりでいた護都詞だったのだが、魂力が増した今、権能である誘惑の効果が漏れて来て仕舞い、其れに当てられた者達が、付いて来ていたのだ。
更に識の権能の魅了も、知らずのうちに付加されていた様なのだ。
この時初めて、霊体で在るにも関わらず、現世に影響を及ぼす事を知る護都詞。
識本体が在る場所のイメージを共有した時、何やら霊的仕掛けが施されていると認識したのだが、現世に影響を及ぼすとは思っても無く、簡単に行くだろうと考えていたのだが、影響を与える事を知った今は、其れは難しいと思い直したのだ。
更に言えば、かなりの霊力を持ったモノ達が多く存在していて、護都詞を祓う可能性も出て来たのだ。
其ういった事を識から教えられ、途中、識の“諌め”と言う名の平手打ちを頂戴した護都詞。
自業自得なのだが、この時自分の置かれてる状況をやっと理解し、下手な行動は出来ないのだと思った。
更に、識本体を消滅させる程の威力が有る仕掛けが施されていて、無事に回収出来るとはとても思えなかったのだ。
思念体の識でもかなり強力だから、本体なら何とか消滅せずに済むかも知れないのだが、其れでも無傷のままは流石に厳しいだろうとも思い、もし其う成った時、ダメージの大きさにもよるが、識本来の力をほぼ全て失う可能性も否定出来ないとも思えて来た護都詞。
そんな危険を犯してまで、自分の思い通りの身勝手な行動をすべきじゃ無いと考え、如何すれば何事も無かったかの様に、識を手に入れたら良いかと、アレコレ色々と考えていた。
護都詞にすれば、珍しく真剣に考えていたのだが、ずっと黙ったままだったので、識が何か有ったのかと聞く。
言わないままでも良かったのだが、隠し事と思われたくないから、其のまま素直に話すと、自分の本体の事を気にしていくれたのだと知り、感動すると同時に、“あっスッカリ忘れていた、ちょっとやらかしたかも…”と思う識。
だが、このまま黙って置けば、護都詞が持つ本来の姿や力を知るには打って付けだと判断。
試練らしい試練も今の所少ないから、丁度良いと考えたのだ。
なので
(護都詞様なら容易かと思われます)
と、しれっと軽く言うのだ。
其れなのに、超お気に入りの識から言われたモノだから、ハイテンションに成る護都詞。
チョロい、チョロ過ぎるぞ護都詞。
其れで本人が満足なら其れでも良いのだが、この後識が黙っていた内容を知った時、心は折れないのだろうか…。
まぁ、チョロい自分が招いた事なのだから、自業自得だと言えるのだが…。
識に言われた通りに気負うことも無く、寺院の中へと侵入する護都詞。
識本体へと向かっている時に、“あれっ?何かがおかしい?”と、何気に思い始める護都詞。
「なぁ識よ」
(はい何でしょう…如何かされましたか?)
「いやあ〜何だかね、此処に来てから何かがおかしいと言うか、違和感を感じるのだが、お前さんは感じないかい?」
護都詞の言葉に“ヤバい”とビク付き、内心ドキドキの識。
(いえ、別に特には…)
と、はぐらかしてみるのだが
「えぇ〜?其うなのかい?本当に〜?」
ってな感じで、信じていない様だ。
(…あの…護都詞様、何故其う思われたのですか?)
答えによっては、何かしらの対処をしなくてはと、真意を聞いてみる識。
「いや何、すれ違う僧侶達がね、私の存在に気付いている筈なのに、素知らぬ感じで居たり、おっ?なかなか好みのタイプだと見てたら、目が合った筈なのに、其れもまた素知らぬ顔をするし、中には礼をするかの様に、頭を下げたりする者も居たりしてたからね…。あぁ〜でも確か、頭を下げてたのは何故か私にでは無く、お前さんが宿る指輪にしている感じにも思えたんだがね…」
この男、要らぬ所で要らぬ洞察力を発揮しないで欲しいと、識は思った。
(別に其れは其れで宜しいではないですか、気にせず先に進みましょう)
此処でもまた、しれっと言う識。
「う、うむ…」
何か納得仕切れない感は有るのだが、識と問答するのも気が引けるし、時間も無駄には出来ないと、先に進む事にした護都詞。
先に進むにつれ、また違和感を覚える護都詞。
先程迄すれ違っていた寺院の僧侶や、随所で待ち受けている門番的存在が、あの後から見当たらないのだ。
幾ら頭が花咲ジジィでも、流石に此処迄あから様だと、識が何かしらしたのだと分かるものだ…。
で…
「ゥオッホン!…識、何か違和感を感じてたりはしないかね?私はとても違和感を感じるのだがね…」
ビクッとする識。
(ななな、何の事を仰ってるんでしょう…?わ、私には違和感など感じら)
プチッ…
「フォッフォフォ…識よ…幾ら鈍い私でも、流石にこれ以上騙されたりはしないぞ?…ほら正直に言いなさい。未だ私が笑えてる内にね…」
コメ噛みに怒りマークを貼り付けながら、護都詞が低くドスを効かせた優しい声で、識に問うのだ…。
ポクポクポク…チ〜〜〜ン……ハイ終了〜!
(…はい、素直にお答えします…。申し訳ありません…騙すつもりは無かったのですが、何せ私がこの地で眠りに付いたのが、ご存知の様に五千年程前でしたから、此処の存在自体忘れていました…)
「なっ…わ、忘れてたって…」
確かに遥か過去の事なのは間違い無いのだが、宝具である識がそんな事有り得るモノだろうかと、信じられない護都詞。
「超常の存在でも有るお前さんが、自身の事を其う簡単に物事を忘れるモノかね…?」
護都詞が識に問う内容はもっともだと、誰もが思うだろう。
だが次の言葉で、護都詞は酷く納得して仕舞う。
其の言葉とは
(興味の無い事に、わざわざ労力を使いたくは無いモノでして、眠りに付いた後の事など、別に気にする必要は無いと…)
ズビッ…
識の言葉に共感してしまい、怒るに怒れなく成る護都詞。
何故なら護都詞も、無駄なモノには興味を示さず、労力を使いたく無い性格だったからだ…。
まさか自分と同じ性格をしているとは思っても無く、ダラダラ額から汗を流し
「ハハ…ハハハハハ…」
と、笑う事しか出来なかったのです…。
(?…護都詞様?如何されましたか?…お叱りを受けると思っていましたら、何故か額に大量の汗をおかきに成られながら笑うとは…)
識の問いに、上手く答えられそうに無い護都詞。
(護都詞様?)
ビクッとなりながら
「ん?如何したんだい?…あっ汗かね…。こ、これはこの国が暑いからじゃないかな?ハハハ其うそれ!イヤ〜流石この国はとても暑いなぁ〜、暑過ぎて、軽く意識が飛んじゃいそうだよ〜…アハハ…」
自分と同じ性格の持ち主だと分かってから、今後その事に関して強く意見を言えないと思うと、識には同じ性格だと知られては不味いので、何とか誤魔化そうとする護都詞なのでした。
(………護都詞様、肉体の無い今の状態では、暑い寒いを感じる事は有り得ません…)
識に思いっ切り指摘されて仕舞い、“不味ったー!”と心情穏やかでは無いのでした。
更に…
(……如何やら其のご様子から察するに、何か身に覚えの有るご様子…。消去法で考えれば、護都詞様は私と同じ性格の様ですね…違いますか?…)
とまぁ〜、識に言い当てられるのでした。
「んん?な…何の事か」
(的中でしたか…)
「………はい……」
(まぁそれはお互い様と言う事で、やはり主人を騙していた事を詫びなければいけません…。申し訳有りませんでした護都詞様…)
素直に謝る識。
「あっ…いや…あぁ…うん…」
まさか、すんなり謝罪されるとは思って無かった護都詞。
自分と似ている識なら有耶無耶にしつつ、自分の非を認めないだろうと思っていたのだ。
何故なら、同じシュチュエーションなら、自分が其うするからだ…。
だが其れは無く、こうも素直に謝られると自分とは違うと思い、大人の対応が出来ずにいた。
でも実はこれも、識の思惑だったりする。
ほぼ自分と同じ性格の持ち主だと理解した識は、このやり方が一番護都詞に効くと分かっていた。
特に護都詞は、お気に入りと成ったモノには、甘々キャンディーに成る事も、これ迄の言動から理解もしていたのだ。
識の思惑通りの反応をする護都詞に
[フッ…チョロいですよ護都詞様…]
と、小馬鹿にしている識なのでしたが、こうもチョロいと、主人として如何なモノかと心配にも成るのでした。
更に付け加えるならば、護都詞の性格を把握している弥夜も同じ手を使い、同じ事を思っているのです。
残念、護都詞…。
(護都詞様、忘れていた此処の存在を説明しても宜しいでしょうか?先ずは其れを説明しなくては、これからして頂く事の説明もしなければならないのですが…)
「あ、あぁ宜しく頼むよ…」
(ありがとうございます、では早速…)
そして識が“チョロ護都詞”と思いながら、これ迄の経緯が語られたのだった。
其の内容とは…。
五千年前の出来事で、現れる筈の無い主人と思いながらも創造主の言葉を守る為に、自分の気の赴くまま世界を旅し、自分の合う場所など何処でも良いかと適当に決め、降り立った地で静かに眠りに着こうとしたら、識の権能である魅了が無意識に漏れてたせいか、ゾロゾロと人やモノ達が集まって来たのだ。
当時の識は、興味の無い事に労力を使おうと思って無かった為、かなり強力な“魅了”をただ漏れさせていて、それに当てられたモノ達は、識が幾ら魅了を解除しても解除しきれず、魂の根源に染み付いて仕舞い、下僕と成っていた。
これでは眠りに付きたくても付けないと、権能のコントロールを身に付け、魅了を発生させない様にした。
だが眠りに付いてる内に、魅了が漏れて仕舞う恐れがあったので、此処に集ったモノ達に、識の主人が現れる其の時迄、識本体の封印と守護を任せる事にした。
長い年月の内に、気付けば寺院に成っていたり、守護するモノが変化し、聖獣として昇華したりと、メチャクチャ霊験あらたかなモノへと成っていたのだ。
しかも、どれだけ封印を施しても、識の魅了が漏れ出てしまい、其れに抗う為、守護するモノ達も強化するだけじゃ無く、強力な結界や術も開発されて来たのだ。
封印している間にも、時折り自分を世話するモノ達に、何らかのアドバイスをしたり、指示を出していたら何時の間にか、識を神と崇める様にも成り、更には識を封じる結界や術も強力に成り、今の現状が生まれたのだった。
なので今居る寺院の全てのモノが、神がご降臨されたと思うモノや、識の指令が有るのかと身構えるモノが居た。
だからこうもすんなりと識本体迄、辿り着く事が出来たのだった。
(これが、この寺院の出来た経緯です。ご理解頂けたでしょうか?)
本当はもっとドロドロとした内容も合ったのだが、簡潔に説明する分には、丁度良い内容でもあったりする。
それを聞いた護都詞は…
「……成る程…良〜く分かったよ…。此処の経緯は理解したよ…。となればこの封印も、私が何とかしなくても、解除出来るって事だろう…違うかい?識…」
護都詞の問いに
(残念ながらこの封印に関しては、護都詞様が何とかしなくてはいけません)
「はて、言ってる意味が分からないのだが…?」
(封印に封印を重ねた結果、余りにも複雑になり過ぎて仕舞い、封印を施したモノでは解除出来なくなってるのです。封印破りの得意なカンちゃんでさへも、この封印は解くのには、とても苦労をすると思われます。更に言えば複雑過ぎて、間違った解除の仕方をすれば、私本体をも消滅させる程の、とても強力な造りになってます)
………………
「…エッ!?……」
(エッ!?では有りません、事実を申した迄です。信じられなくても事実なので、頑張って解除して下さい、護都詞様)
………………
(護都詞様?…護都詞様!?ちょっとしっかりして下さい!護都詞様!!)
「なななっエッ!?マジ!?」
(ですから事実ですって、其う申してるじゃないですか…。エッ?ま、まさか、解除出来な…)
「出来るよ!?出来ますとも!私に掛かれば、こんなモノお茶のこサイサイさ〜!」
(お茶のこサイサイって…言う方初めて見ました…。まさか本当に使う方居るとは…)
メッチャ小馬鹿に罵る識。
「ちょっ…この…なっ…ポッ…」
プルプル震えながら頬を染め、お気に入りの識の言葉に、違う意味の高揚感を得る護都詞。
如何やら初めての体験の様だ…。
此方としては、これ以外護都詞に未知の世界を開いて欲しくは無いのだが…。
「ヨシッ何だか全てが上手く行く気がするよ」
未知の世界を開いたのか、能天気に?いやポジティブに?まぁ何にしろ、どんな事もやり遂げられる気に成っている護都詞なのでした。
其れが良かったのか、鼻歌混じりで
「フフフフフ〜ン♪おぉ〜成る程!コレはこう成ってるのかぁ〜ふむふむふむ…。ん?おおぉう?あはは〜、人を惑わそうだなんて其うはいかないぞ〜?フフフほらな!私に掛かればチョチョイのチョイだ〜!」
楽しそうで何よりと、少し呆れながらも護都詞を生温い目で見守る識。
[チョチョイのチョイ迄使うとは…この方の語彙センス…残念…。良くもまぁ今迄、ナンパが上手く行ってましたね…不思議です…]
と、識が其う思う気持ちも分かる気がする…。
「おや何時の間にか、最後の仕掛けじゃないか。う〜ん…この最後の仕掛けは…ちょっと骨が折れそうだな…。如何したものか…」
此処に来て、封印解除の手が止まる。
其れを見た識は
[あぁやっと、試練らしいモノが訪れましたか…]
と、違う意味で安堵する…が
「う〜ん…まぁ何とか成るだろう〜。さぁサクサクっと終わらせようか…」
とまぁ、お気楽に事を進めようとする護都詞なのでした。
(エッ?…ご…護都詞…様?)
思わず“何言ってんだこのジジィ?”と、驚く識。
「ん?如何したんだい?何そんなに驚いて…。あっさては、余りにも私が優秀過ぎて驚いてるのかな?其うだろ?識♡」
“んな訳有るかーー!!”と、ツッコみたいが
(は…はは…はい…そ、其うですね…)
と、笑うしか出来ないのでした。
「だろ〜?ん〜?もしかして…惚れ直してくれたりする?」
“こんボケがぁー!そんな訳が有るか!そもそも惚れてなど無いのですが!?”と思うのだが、決っして口に出せずにいる識。
主人の為、最後の良心を限界ギリギリ迄我慢した識に、敬意と拍手を送りたい…。
「私には弥夜が居るのだが、識も私のワイフとして迎えても良いからね♡ラブユー識♡」
この要らぬ一言に
プチッ…
ブチ切れする識。
(護・都・詞・様…)
「ん?おや早速愛の語らいかい?」
(このG…)
ジジィと言おうとした時
ドオォーーーン!!
「(!!??)」
轟音と共に天井が破壊され、大きな穴が開く。
「ゴゼキよ、こんな所に隠れて居たのか…臆病で卑怯者のお前らしく、フッ…こんな地中深く迄逃げ隠れしよて…」
砂塵と煙が晴れ、声のする方を見ると其処には、あの憎き使者が居た…。
護都詞と識は、更に驚きを隠さないでいた。
何故ならば、使者が言った様に此処は地中深く、使者が開けた穴から青空が見えていたからだ…。
「なっ…」
この一言を発するのがやっとだった護都詞。
「如何した?恐怖の余り、声もまともに出せないのか?フフ…フアッハハハハハハーッ!!」
使者に言われるがまま、何も言い返せない。
悔しいが、其れでも言い返す事が出来ないでいると
「何事ですか!?無事でございますか宝玉石様!!」
そう言って、この寺院のモノ達が一斉に識の本体へと集まって来た。
「ーッ!!何者だ貴様は!」
「何と禍々しい存在…このモノを今直ぐ滅っさなければ!」
「宝玉石様をお護りしなければ!!」
「皆の者!今直ぐ陣を張れ!」
騒々しく騒ぎ立てる寺院のモノ達。
其れを黙って見ていた使者を取り囲み、識を護る為の陣を敷き、一斉に使者を滅っさなければと攻撃を仕掛ける。
だが
「何だこのモノらは…。フッ…矮小なゴミ共らが……私の邪魔をするのならば消し去ってくれよう…」
使者は寺院のモノ達に向け、強力な破壊の光を放とうとした。
(止めなさい!貴方達、今直ぐこの場から逃げるのです!貴方達では、到底敵う相手では有りません!逃げなさい!!)
逃げろと叫びながら、識は寺院のモノ達を守る為、防御膜を頭上に張り巡らせた。
何とか使者の攻撃を防ぐ事が出来たのだが、其れでもかなりのダメージを負う寺院のモノ達。
「ほ…宝玉石様…」
(何ボーッとしてるのです!早く!早く此処から離れるのです!)
「で、ですが…」
(早く!)
「はっはい!」
識の指令に従い、この場から離れようとする寺院のモノ達。
だが其れを許さない使者。
「ゴゼキが何かしたのか、其れともこのモノらに、そこそこの力を待ったモノが居たのか分からぬが、私の一撃に耐えるとはな…。だが次は防げまい、ほらありがたく死の洗礼を受けよ…」
(!!)
威力を増した破壊の光を容赦なく放つ使者。
識も負けじと強力な防御膜を張るのだが、放たれた破壊の光が強力過ぎて、防御膜を易々と打ち消し、集まったモノ達を全て消滅させたのだ。
(アアアアアァーーーーッ!!)
自分を護る為に多くの犠牲が出て、絶叫する識。
其の識を嘲笑うかの様に
「フッ他愛も無い虫ケラ共め…私の邪魔をするからだ…。死して当然だ!馬鹿め!」
身を挺したモノ達に向けた使者の言葉に、激しい怒りが識を支配する。
(フザケルナ下郎が!!お前も同じ目に合わせてやる!消え失せろ下郎!!)
怒り任せにフルパワーで漆黒の鎌を幾つも創り、使者を切り付ける識。
だがその鎌は、使者が張る結界に弾かれて仕舞い、掻き消されるのだった。
識の放った漆黒の鎌は、切られた所から徐々に、闇に飲み込まれる恐ろしいモノだったのだが、かすり傷1つさへ付けられなかった…。
「ん?何だ今の攻撃は?何か違和感が有る…。如何やらゴゼキが放ったモノでは無い様だ。…其う言えば奴らは、宝玉とか言ってたな…。さては其れが私の邪魔をしたのか?何処だ其の宝玉とやらは…」
此処に来て、識本体の存在に気付き始めた使者。
「何処だ!?直ぐに見付けて破壊しなくてはな…」
其う言って、識本体を探し始める使者。
このままでは識を手に入れる前に、使者によって識本体を破壊されて仕舞うだろう…。
其れ迄に、識を手に入れなくてはいけない護都詞なのだった。
第75話 やり場の無い思い 完
ってな感じで、未だまだ続きます。
次話をお待ち下さい。




