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輪廻家族 〜五千年の怨恨呪詛 呪われた家族の輪廻の旅〜  作者: 喜遊元 我可那
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74/84

護都詞と識編 2

 護都詞と識編2話目がやっと投稿出来ました。

 少しでも読み易く見易い様にと、少しずつですが、手直ししてました。

 そんな言い訳しながら、2話目をどうぞ〜。

第74話 識の手の上


 霊体の護都詞。

 正確には半物質を伴う霊体なのだが、現世に干渉出来るだけであり、基本、普通の人達には見る事は出来ない。

 其うなのだが、此処インドの人々には、護都詞の存在が認識されている様なのだ。

 流石仏教の国。

 修行僧が多い上、修行僧でも無い人達の中にも、自ら修行を行っているのか、霊力を持つ者が半端なく多い。

 其の為なのか、宙を歩く護都詞の存在に気付いた者達が、ぞろぞろと後を付いて来るのだ。

 始めは気にもしなかったのだが、人が増えるにつれ

「なぁ識…」

(何も申されなくても分かっています…)

「私達…目立ってる?」

(ですから分かっています…)

「いや、分かっていますって、コレ…普通じゃ無いよな…。もしかして見えてる?」

(…でしょうね…。其れに私達の権能、誘惑と魅了の効果も手伝って、彼等を引き連れているみたいですね…)

「……マジですか?」

(……えぇ……)

 淡々と護都詞の質問に答える識。

 塩対応に少し寂しさを覚えるのだが、ゾロゾロ付いて来る人々が気になり、じぃ〜っと見て仕舞う護都詞。

 其れがイケなかった。

 大国インド。

 人口も去ることながら、骨格の造りが良いせいか、美男美女がとても多いのだ。

 其の事に気付いた護都詞(バカ)

「な!何と!これ程迄に美しい者達が居るとは!麗しの者達よ!待ってなさい!今直ぐ私がナンパして上げよう〜♡」

 と、残念な方向へと全力疾走(ぼうそう)するのです。

 ルンルンランランと行こうとした時

(ンンッ!ンンンンッ!…護都詞様?何を為さると仰いました?私の聞き違いで有れば良いのですが…な・に・をされようと?護・都・詞・様?)

 怒りに満ちた識の声に、ビクッと成る護都詞。

「あっいや其の…別に〜?別に何も〜?」

(はぁ〜其うですか…別に何もされるつもりは無いと…。では、()()()()()()()()()()…)

 信じると言いながらも、かなりのプレッシャーを付加する識。

「あぅっ…」

 識から伝わるプレッシャーに、何故か弥夜のプレッシャーを感じてしまう護都詞。

 このままでは、日課のナンパなど出来そうに無いと、悲観して行くのでした。

(弥夜の時も初めはこんな感じだったが、条件付きでお許しを貰ったのだが、識はどんなものかなぁ…。まぁしつこく繰り返せば、其の内諦めてく…)

(護都詞様?今何か邪な事、考えたりしてませんか?)

 識の鋭い指摘に、心底ビクッとする護都詞(ばか)

 何とか弥夜には許して貰えたナンパは、識には許して貰えそうに無いのだと、魂の根底から気付かされた護都詞。

 これは諦めるしか無いのかと、途方にくれる。

 弥夜が護都詞のナンパを許した条件なのだが、相手を傷付けない事、後腐れ無く1人1回で別れる事、ナンパするのなら、ナンパに掛かる費用は自分で調達し、相手の分迄自己負担する事、ナンパに掛かった分を家計にも同額入れる事、家計から1円でも使えば即離婚すると言われていた。

 其の条件が1つでも破られれば、即離婚orナンパ禁止or其の両方と成る為、かなり必死で条件を破らない様にして来た護都詞。

 其のおかげか、お金を稼ぐスキルも半端なく身に付け、ナンパ預金の総額数千万円。

 家計の足しにする名目で、弥夜がナンパ預金口座を作り、1円も使わず全て預金していた。

 日々増え続けるナンパ預金。

 1千万を超えた辺りから、我が夫にして欲望に忠実なのだと呆れる弥夜。

 呆れながらも金額が金額なので、護都詞本人だけでは無く、聖司達にもナンパ預金の事を秘密にしている弥夜なのでした。

 そんな事など知らない護都詞は今、美男美女を目の前にして、口説く事が出来そうでは無いと、このままではナンパ師のプライドが許されないではないか!と、何とかして識を上手く丸め込めないものかと、思案するのでした。

 弥夜なら、条件付きで許可を得るのが出来た事と、ナンパに同行しなかったので、かなり自由に好き勝手が出来たのだが、識の場合は違う…。

 何故なら、識本体を見付けない限り、思念体として指輪に宿っているのだから、常に一緒の行動と成る。

 其の為、今のうちに少しでも何とかしたいと思う護都詞。

 だが、余りにもしつこくすれば、識の怒りに触れそうだし、折角結んだ絆も解消されかねないとも思うと、無茶な事は出来そうに無いと、欲望と理性の攻めぎ合いでオーバーヒートして仕舞うのだ。

(あら…。ふぅ〜…全く護都詞様は…)

 識からしてみれば、別に護都詞がナンパをしても構わなかった。

 何故なら、主人に従うモノなのだから…。

 だが今の状況で、其れをするのはとても危険なのだ。

 何が危険なのかと言うと、現世に影響を与えて仕舞う事。

 一般的な霊体では無い護都詞達は、其の気に成れば、人やモノを破壊し服従させる事が出来る。

 其れに護都詞の権能、誘惑だけでは無くナンパ相手に、識の権能の魅了をも付加して与えて仕舞う恐れが有った。

 お互いがお互いの誘惑と魅了を相殺するには、何方かが力を使用している時に、自分の権能で対抗しなければいけないのだ。

 其の為、護都詞が権能を使ってナンパをしようものなら、必然的に識も力を使う事に成る。

 其うなれば2人の権能により、現世に大量の奴隷が作られて仕舞うのだ。

 其う成って仕舞うと、現世に関与した事に成り、歴史が変わって仕舞う可能性が高く成るのだ…。

 其れに、霊体を見る事が出来る者達が多いこの国。

 権能の及ばない所から護都詞を見て、神として扱われれば未だ良いのだが、魔物や悪魔として捉えられたなら、力を持つ者達により、除霊してくる事も考えられた。

 だからこそ、護都詞のナンパを止めさせたい識。

 残念な事に、其れを分かっていない護都詞は、唯自己欲求を満たしたいと、其ればかりを考えていた。

 其の事を説明すれば、護都詞も分かってくれると思うのだが、何せナンパに関しては、忍耐力が全く無い事もお見通しの識は、如何したら良いのかと悩んで仕舞う…。

 そして遂に

(アーーーもう!如何したら良いの!?)

 と、識迄オーバーヒートするのだった。

 欲望と理性で不安定に成っていた護都詞は、識の叫びで我に帰る。

「ど、如何した識!?何か悪いモノでも食べたのかい!?」

 如何やら未だ少し、意識が安定してない様だ…。

 識達宝具が、人と同じ物を食べる訳が無い。

 其れにずっと一緒に居て、何かしら食べた所を見たのかと聞きたい。

 もし、何かしら悪いモノを食べたとすれば、確実護都詞の欲望まみれの魂だろうと、識は思って仕舞うのだ…。

(……いえ、大した事は有りません。ご心配お掛けしてしまいました…。唯ちょっと、私だけでは如何して良いのか戸惑って仕舞い、取り乱しまして……)

「取り乱した?識よ、何に取り乱したんだい?お前さんだけではと言ったが、其れは何なのか教えてくれないか…?」

 完全に自分の事だと思っていない護都詞は、深く考えもせずに聞くのだ。

 “あ〜この人に、説明しても分かってくれるのか?するだけ無駄な気がする…。既に、説明するのも面倒だな…”

 と、遂つい考えて仕舞う識。

「黙ったままだが、本当如何したんだい!?教えてくれないと、如何する事も出来ないじゃないか…」

 本気で心配している護都詞に、これ以上アレコレ考えてもしょうがないと、今の現状などを説明する事にした識。

 何だかんだと言っても、やはり我が主人なのだから、ちゃんと応えなければと、半ば諦めの境地で話す。

(護都詞様、今から話す事を理解し、心に留めて置いて下さい)

「おっ?…あぁ分かったよ」

(では…)

 そして、識が悩んだ現状を全て説明する。

「………ほぅ…成る程…あい分かった。私の日課は、今のままだとかなり危険な行為何だな…。其れ程の危険を犯して迄やろうとは、流石の私でも思わないよ…」

 予想と違う応えに、思わず

(エッ?…)

 と言って仕舞う…。

「ん〜?何だい、そんなまさかみたいな、意外そうな驚きは…」

 不貞腐れた様に言う護都詞に、やらかしたと焦る識。

(あっいえ、ち、違います、かなり複雑な内容も織り交ぜての説明でしたから、直ぐご理解された事が凄いと、素晴らしいと驚いていました…)

 ご機嫌取りの、多めの嘘を混ぜた発言なのに

「何と!識、この私が凄くて素晴らしいだなんて、そんなに褒められると照れちゃうじゃないか〜♪」

 ってな感じで全く疑う事も無く、素で本気喜びしちゃうのです。

 龍乃瀬一家の中でも、1番自由気ままな護都詞なのだが、チョロいのも1番だったりする。

 其れが、自分のお気に入りだったなら尚更。

 おかげで

(そんなに照れなくても宜しいですよ?本当に其う思っただけなのですから…。我が主人は素晴らしい方だと、再度認識した迄なので…)

 と、追加護摩すりをして、自分の安全を確保する識。

 其の追加の護摩すりもバッチリと効き

「いやいやいや、其処迄言われちゃうと、私ももっと張り切らなくっちゃいけないなぁ〜。ヨシッ!一刻も早く、お前さんの本体を見付け手に入れ様じゃないか!」

 と、ヤル気全開。

(護都詞様…)

 識は、主人にしてチョロ過ぎだが、これで良いのだろうか?とも思うのだが、本人がヤル気に成ってくれたのなら其れでも良いかぁ〜と、余り深く考えない事にした。

 唯…

「識、お前さんの本体を手に入れて仕舞えば、心置きなくナンパし放題って訳だ。さぁ〜早く見付けないとなぁ〜♪」

 などと、言わなくて良い残念発言をする。

 其の言葉で、思考停止をする識。

「ん?おや?…識?またダンマリしてるが…」

 プチッ…パアァーーーン…

「ビエッ!アタタタ…。なな、何故私を叩くんだい!?」

 思わず分身体を出して、護都詞の頬を平手打ちして仕舞う識。

(バカな事ばかり仰ってると、幾ら主人でも叩きますよ!?)

「やっ…なっもう既に叩いてるじゃないか…」

(当たり前です!一応お伝えしておきますが、創造主からは、自分の従う者が間違った考えや行動を取った時、諌める為の行為を認められておりますので、今回諌めさせて頂きました)

「えっ?」

(なので今後、また同じ様な事をされたなら、何度でも諌めさせて頂きますので…)

「うっ…」

(宜しいですね!?)

「は、はい…」

 キレる識の分身体を前にして、涙目で了承する護都詞でした。

「痛い…」

(ほら早く!先に進みますよ!護都詞様!?)

「あっはい…」

 この時護都詞は、識の本体を手に入れてもこの先ずっと、日課のナンパは出来そうには無いのだろうと確信する。

 有る意味、弥夜よりキツいとも思うのだ…。

「……所で識」

(はい何でしょう?)

「うっ…未だ怒ってる?語尾が強いのだが…」

(其れは護都詞様次第です。で、何か聞きたい事でも?)

 気に入ったモノの怒りに、トコトン弱い護都詞。

 オドオドしながらも

「あ、あの〜…。ナ、ナンパはしないとしてもだ、このままでも大丈夫なもんなのかい?」

(?…大丈夫とは…?)

 護都詞の聞いてくる疑問の意味が分からない識。

「あっいや何、このまま先へ向かったとしてもだが、私達の姿が見える者達は、如何するつもり何だい?この調子じゃ、目的地迄ずっと付いて来ると思うんだが…」

 護都詞の指摘通りだと思う識。

(其うですね、護都詞様の仰る通りこの者達は、目的地迄付いて来るでしょう…。この遣り取りをしてる間にも、ずっと付いて来ていますし、人数も増えてますからね…。このまま増え続け、ゾロゾロと行進すれば目立って仕舞い、目的地に着くのにも支障をきたすやも知れません。う〜ん…出来れば控えたかったのですが、やむ得ないと判断し、少々力を使いましょう)

「おっ?やむ得ないと言ったが、何か良い案でも有るのかい?」

(良い案かは分かりませんが、ギリギリ迄力を抑えれば大丈夫でしょう…。魅了の力を使います)

 使うのは危険だと言った本人が、即使用すると言うものだから

「おいおい識よ、其れは不味いんじゃ無かったのかい?」

(えぇ…。ですから限界ギリギリ迄抑えて、更に催眠効果を上乗せしようと考えてます。上手く行けば、今日1日の記憶も曖昧に成るでしょうから)

「ほぅ成る程…。上手く力を使い熟せば、そんな芸当も出来るって事か…」

(正に其の通りです。基本さへしっかりと身に付けていれば、後は機転と応用で、大概の事が可能です。では早速行っても宜しいですか?)

 其う聞く事によって、魅了をキャンセリングする様、注意を促す。

「分かったよ、其れじゃ宜しく頼むよ識」

(承りました。無事完了した後念の為、不可視の結界を張っておきます。其うすれば、この先誰かに見られる事も無いと思いますので…)

 そして、10秒も掛からないうちに、護都詞の後に付いて来た者達に、魅了と催眠を施す。

 魅了と催眠を施された者達は、フラフラと揺れ、ブツブツ何かを呟いては、ワラワラとこの場を去って行く。

 其の様子を見た護都詞が

「如何やら上手く行ったみたいだな…。流石は私の識だ、素晴らしい…」

 と、嬉しそうに言う。

 お世辞では無く、本心で語る護都詞に識も嬉しく思えた。

(では護都詞様、不可視の結界を張りますが、完全に気配を消す事が出来ませんので、くれぐれも感情を昂らせたり、力の使用を極力控えて下さい。この国には、力の強い者がとても多く存在している様なので、慎重に行動しましょう…。宜しいですか?)

「ふふっあぁ分かったよ。其れじゃ、先へと進もうか?」

(はい、では参りましょう)

 何故識が此処迄慎重に、事を進めたいと考えていたのには理由が有るのだ。

 其れは全て、識本体の在る場所の所為でも有る。

 識本体の在処を検索し、其れを共有した時に見えたのはとても険しい所に在る、寺院に祀られていたのだ。

 其れも寺院の奥深い所に位置する、とても厳重な部屋の祭壇に、識本体が在ったのだ。

 更には識本体を護る為に、幾つもの仕掛けが施されていた。

 物怪や悪霊などから護る結界に、其の部屋に辿り着く迄の通路には、幾つもの扉や偽の通路に、正式な手順を踏まないと部屋の扉が開かない様にも施されていた。

 其れ程にして迄、識本体を厳重に管理しているには、何かしら理由が有るのだろうと、護都詞は思う。

 護都詞の考えはこうだった。

(多分、識本体の隠された力を知った何者かが、識の力を我がモノにしてやろうと思ったのだろう…)

 多分正解だと思う護都詞。

 目的の寺院迄の道のりは、肉体が在った時とは違い、霊体である今の現状なら、向かうだけなら然程難しい事はない。

 迷路の様な通路も、好きなモノに対しての、嗅ぎ分ける嗅覚が鋭い護都詞は、識本体の気配を感じる方に向かえば良いだけだと、余り気にしてはいなかった。

 唯、途中の仕掛けの中の1つが、呪術を施されている事と、門番の様な()()()が構えていて、何モノにも気付かれずに侵入する事は、かなり難しそうなのだ…。

 正直今の護都詞にしてみれば、識本体迄は、難なく辿り着けると思っていた。

 だが、最後の仕掛けが厄介で、唯辿り着くだけでは、識本体を我が手にする事が出来ないのだ。

 どう言う仕組みかは分からないのだが、識本体を消滅させる仕掛けが施されていたのだ。

 其の仕掛けを解除するには、何かしらの手順か、もしくは護るモノ達の許可を得なければいけないのかも知れない。

 其う考えると、識本体を無事に手に入れる為の、詳しい情報が必要と成ってくるのだ。

 其の情報を手にするには、如何すれば良いのかを考える護都詞。

 色々と考え込むうちに、気付けば目的地の寺院に辿り着いていた。

(さぁもうまもなく私の本体ですが、このまま進んでも宜しいでしょうか?何やら先程から、ずっと考えてるご様子でしたが、何か不具合でも有りましたでしょうか?)

 其う識に聞かれ、ハッとする護都詞。

「あぁ済まない、私とした事が、お前さんに気遣わせて仕舞った様だね…。いや何、本体迄は難なく行けるとは思うのだが、最後の仕掛けを如何したものかとね、下手をすれば、識本体を破壊しかねないからね…」

(!……其の様な事を考えていたのですね…。私の本体を気に掛けて頂けてた事と聞いて、大変嬉しくもあり、護都詞様の心を煩わせたと思うと、申し訳なくも思えます…。ですがやはり、感謝の気持ちで満たされてます。ありがとうございます、護都詞様…)

 普段の行動がオチャラケな護都詞なので其の分、普通の事がとても良く感じて仕舞う識。

「いやいや識、そんなの当たり前の事何だから、其処迄ありがたがらなくても良いから…。解決策が見付かれば、其の時は是非ありがたく思っておくれよ」

 とまぁ、男前の善人ぶった事を抜かすのです。

 これが何時もの、護都詞のナンパテクの1つでも有ります。

 其の護都詞に今度は

(分かりました。ですが護都詞、今の護都詞様でしたら、其の仕掛けも軽く解除出来ると、私は確信しています。ですから護都詞様、難しく考えずに、思う様に前へ進んで下さい)

 と、護都詞の心を鷲掴みしちゃうのでした。

「ん、んんんっ…そ、其うか…。其れじゃ識の言う通りに、私の思うまま、先へと進もうか」

(はい是非お願いします)

 そして其のまま2人は、識本体が隠された寺院の奥へと向かうのでした。

 其の間頬を少し紅く染め、モジモジしている護都詞なのでした。

 さて護都詞ですが、識が言った通りに本体を無事に手にする事が出来るのでしょうか。

 実は識、護都詞に隠し事をしているのです。

 其の隠し事を先程思い出し、護都詞に何事も無く本体を手に出来ると、既に分かっていたのでした。

 其れを護都詞に言わず秘密にしたのは、護都詞が如何攻略するのか、如何行動するのかを知る必要が有った為なのでした。

 其れを知らない護都詞は、識の言葉に酔いしれているのでした。

 お互い違う意味で気分良く、前へと進むのでした。


第74話 識の手の上 完

 もぅね、体調管理は大切だとね、声を其れ程上げずに言います。

 食欲は無く、体の彼方此方が痛く、未だ確定では無いのですが、皆さん脊柱管狭窄症ってご存知ですか?

 如何やら其れに成ってる様で、もぅね、辛いっすわ…えぇ…。

 なので、皆さんも体のメンテはしましょうね〜。

 では次話をお待ち下さいまし…。

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