信康とロマン編 4
前話は如何でしたか?
西遊記ネタブチ込んでやりましたよ〜。
今話のサブタイトル、また?と成るかも知れませんが、読むと成る程〜となります。
しかも笑える使用にしたつもりです。
では本編を如何ぞ〜です。
第67話 ネーミングソング
砂で造られたカマクラにて、魂の回復をしていた信康とロマン。
一応回復したのだが、眠れた気にならない信康。
何故かと言うと
(アキャキャッ落ちちゃった〜、ドボ〜ン…。フヘヘッ…ドボ〜ン!……スースー…)
ロマンが寝言を何度も言うからだ…。
しかも必ず
(面倒い…面倒臭い…)
と言うのだ…。
コイツは夢の中迄、何に対して面倒だと思ってるんだ?と、ツッコミを入れそうに成るのだが、ツッコミを入れて仕舞うと負けた気に成るので、必死に耐えている信康。
其処に
(信チョのイビキ面倒臭〜い!…ムニャムニャ…)
「アホかぁー!僕はイビキ何て掻いて無いぞ!お前の寝言で寝て無いんだからな!」
と、ついツッコミを入れて仕舞う。
(ハニャ…?ん?…朝?…)
“しまった〜!ついツッコミ入れちゃったよ〜!負けた〜!”
と、敗北感100点満点で正気に戻れそうに無い信康。
ただでさえ眠れた気がしないのにドッと疲れる信康なのだ。
(あぁ〜良く寝た〜!スッキリ〜!信チョは良く眠れた?)
コノボケがあ!と、またツッコミを入れそうに成るのだが、グッと堪えて
「…あぁ一応寝たよ…」
と答えた。
(?……でもあんまりスッキリして無い感じがするけど、本当なの〜?)
プチッ…
パチィーーン!
(あん♡)
思わずツッコミの指弾きをして仕舞う。
(何で叩くの〜!寝起き1発目から叩いてからに〜!やる気無くすわ〜!)
「あっゴメン…ついついロマンの発言にツッコミ入れちゃったよ…。余りふざけた事言うからさぁ…」
(はい?ワシ…何か変な事言いよった?)
「言ったよ!僕のイビキ五月蝿くて面倒ってな!五月蝿いのはお前の寝言何だけど!?」
(寝言〜?ヒャッヒャッヒャ〜何適当な事言ってるのよ信チョ?ワシ寝言何てよく言うの有名何ですけど?知らなかったの?)
そんな事当たり前なのだ!と言うロマン。
パチィーーンパチンパチン!
怒りを混ぜたツッコミ指弾きを連発する。
(あん♡あん♡あぁん♡って痛いや無いの!)
パチン!
(あん♡)
「…………フッ…」
少し負けた気持ちと苛つきに陥っていた信康の溜飲が下がる。
(コラ信チョ!本当何してくれてんのよ!このアンポンチョさんが!ペシペシ!)
分身体を出してペシペシ叩くロマン。
「あん♡」
(もぅ一丁〜!)
パチィーーン!
「止めろ!バカ!」
(痛った〜い!何でワシがペシペシする前に叩くのさ!酷いよ!信チョ酷いよ!アンタ犯罪者だよ!)
「誰が犯罪者何だよ!っとに、何処迄ボケを咬ましてくれるんだよ!ツッコミ疲れするわ!」
(ハヘェ〜?ワシボケて無いよ〜?何時ボケてたの〜?)
素で聞くロマン。
「コ…コイツ…」
これ以上のツッコミは、本当に負け確定して仕舞うと思った信康は、奥歯を強く噛み締めて耐えるのだ。
(ねぇねぇ何時ボケた〜?ねぇねぇ〜?)
「…………」
(ねぇねぇねぇねぇ〜?ねぇねぇねぇってばぁ〜?)
「ねぇねぇ喧しい!」
結局耐え切れずツッコミを入れる信康。
(!!……うわ〜〜〜ん…怖いよ〜!信チョが犯罪者に成って怖いよ〜…)
「だから誰が犯罪者何だって!」
(えっ?違うの?…なら良いや〜!面倒臭いしねぇ〜)
自由だ…。
コイツは本当に自由だ…。
しかも一切悪いとか、迷惑掛けているなどとは思っていない所が尚タチが悪い…。
(フッヒャッヒャッヒャッヒャァ〜、ひ〜まだねぇ〜…)
プチプチプチ…。
苛つきがMAXに成り其うなのだが
(阿沙ッパ阿沙ッパ阿沙ッパ〜阿沙ッパッパ〜♪アッハハハァ〜ン♪権ケン権ケン権ケンパッ護都GっG〜♪弥バ弥バ弥バ弥バ弥バンバンバン〜バ〜ン♪夕チョでゴックンチョ夕チョでゴックン♪聖セイ!聖セイ!ヤーッ!)
家族の名前を勝手に呼び換えた、作詞作曲ロマンの歌がツボにハマり
「ブフウウウゥゥゥゥ〜〜〜!!アッハハハハハハハハハハハァ〜〜〜!!アヒィ〜…アヒィ〜…アヒィ〜…」
腹を抱えて笑う信康。
「な…何だよ其の歌…ウブブッ…ブハッ!アッハハハハハハハハハハハァ〜〜!ハヒィ〜ハヒィ〜…アハハハハッ」
なかなか止まらない笑い…。
(……面白かったのかは別に良いけど…引くわ〜…信チョに引くわ〜…笑い過ぎ…)
ロマンに引きながらツッコまれる信康。
「引くなよ…。其れにしても、ロマンが付けるネーミングってさぁ…何でそんなに面白いんだよ…完全僕のツボなんだけれど!」
笑い過ぎて涙を流しながら、ロマンに抗議する。
「阿沙華が阿沙ッパで、権也が権ケン…ブフッ…。お爺ちゃんが護都Gで、お婆ちゃんが弥バ…おい…お婆ちゃんには言うなよ!?阿沙華以上に面倒に成るから!…で、母さんが夕チョって、郵便局かよ!って思ったらさ、父さんを聖セイ!聖セイ!って…何応援団の掛け声にしてんだよ!面白いわ!」
其う言い終えた途端、また笑いが止まらなく成る信康。
(だってさぁ〜、様付けるの鳥肌立ちそうだし…呼び捨てにしたらさ、神音に怒られそうだもん…。其れにこうやって歌にして歌い続けてたらさ、聞き慣れて誰も文句言わない気がしない?)
「いや…権也と母さんは未だ良いとしても、残りは怒ると思うぞ?特にお婆ちゃんに言ったら、消されかねないぞ?」
(エッ?何で?)
「バを付けるからだろ!弥バ弥バって…ヤバい奴みたいに聞こえるじゃ無いかよ!そんなの、誰が嬉しいと思う?」
(あっ…だよね…。如何しよう信チョ…。弥バじゃ無くて、弥ビにする?其れとも弥ブ?弥べ?弥ボ?」
「バ行に拘るなよ!どれもコレも全部ダメ!マジ消されるぞ!?」
(エエェ〜〜…其れじゃ何て言えば良いのよ〜…信チョ〜)
「知るかよ!僕は怖くて助言出来無いからね!」
(エエェ〜!そんなぁ〜!信チョ〜よ〜!……ケッ!面倒臭い…。其れじゃ弥カンにしよ〜!)
「このボケェ〜〜ッ!更にブチ切れられるぞ!ヤカンって言ったら、マジ沸騰されて仕舞うだろうが!」
(エェェェ〜…じゃさ、弥っちゃん弥っさんは?)
「……もぅ違う意味で怖いよ!其れも無し!」
(難しいなぁ…アッ!其うだ!弥ンボー)
「其れも何かに触れそうだからヤメロ!マンボー迄付いて来そうだろうが!って何時の時代のCMだよ!」
(……う〜ん……其れじゃ…素直に…弥タッンは捻りが)
「其れで良いよ!弥タッンでOK!其れ以上お婆ちゃんの呼び名を考えなくて良いから!頼むよ!」
(う〜〜ん…納得いかないけれど、妥協しますかぁ〜)
ふぅ〜疲れる…と思う信康…。
だが其れよりも、かなり古いCMを知ってる信康、お前はいったい何者なんだと聞きたい…。
(阿沙ッパ阿沙ッパ阿沙ッパッパ〜♪権ケン権ケン権ケンパッ!護都Gカサカサ護都Gカサカサ弥タッン護都Gパシンパシン!夕チョが驚き聖セイ聖セイ聖セイ聖っ!)
「お前皆んなに消されるぞ!何て歌作ってるんだよ!歌ってるんだよ!ビビるわ!」
其う言いながら、笑いが止まらない信康。
(文句言いながら笑ってる信チョに、其んな事言われたく無かったよ〜!でも大笑いする程面白かったのかね〜?)
「ブハハハハハッ…お…お爺ちゃんには悪いけど…お爺ちゃんの件からメッチャ笑えたよ…アッハハハハハハハハハハハァ!」
信康が笑う事に、優越感が芽生えるロマン。
「アハハハハッ…実は弥カンとかも笑えたんだよね〜。弥カンで沸騰…ブッ!アハハハハハッ!お婆ちゃんには悪いけどさ、何故かピッタリしっくりくるんだよ〜」
(ふ〜ん其うなの?でもこの歌も歌わない方が良い?ワシ怒られそう?)
「……ブフッ…ダメだ笑いが止まらない……ふぅ〜ちょっと待って、少し落ち着かせるから…」
(アイアイサ〜!)
「…うん少し落ち着いた…。止めときな?絶対面倒な事に成るからさ…。でも僕達2人なら誰も聞いて無いから、今なら好きなだけ歌っても良いんじゃ無いか?」
(!!其っか!其うだよね!其れなら今の内に歌っておこ〜っと!)
ルンルンランラン気分で歌うロマンに、笑いが止まらない信康は、この後直ぐ後悔するのだった。
(信康!誰が護都Gカサカサ何だ!)
(弥カン?弥っちゃん?弥っさん?弥ンボー?弥タッン?ねぇ信康…其れとロマンだったわね…覚悟だけはしておきなさいよ?ウフフッ♡)
(ちょっと!誰が阿沙ッパッパなのよ!バカ兄!バカロマン!)
(権ケン権ケンって何其れ?まぁ僕は面白いなら別に良いけど、パは付けないでよ?阿沙姉ちゃんと被るからねぇ〜)
(バカ権也!アンタも何バカな事言ってるのよ!)
(まぁまぁ怒るのは其れくらいにね?阿沙華…。でも人を不快にして迄のネーミングは止めた方が良いと思うわよ?私は可愛くて嬉しいと思ったけれどもね…フフッ♪)
何故か一斉に通信が繋がり、お叱りと今後の恐怖を頂戴する2人。
ただ聖司だけは繋がっては無く、残りの家族全員が繋がっている事に驚く2人でもあった。
「どどど、如何して皆んなと回線繋がってるの!?其れに何故ロマンの歌聞こえてたんだよ!?」
(其うそう!回線は神音を通してじゃ無いと、ワシ達の回線は繋がって無い筈じゃ無かったっけ?如何してなのよ…)
当然出て来る疑問に答えたのは阿沙華。
(バカ兄が神音との通信切ったからでしょ!お父さんが何やらやらかしたのバカ兄が怒って、神音との通信を強制的に切ったから、神音からは通信接続出来無いって言われて、心配だから其の他の家族皆んなで様子見て欲しいって言われたのよ!でも必要無かったみたいよね!)
(僕は神音からじゃ無く、阿沙姉ちゃんから聞かされて)
(私も其うよ…。でも弥カンとか弥ンボーを聞かされるとはね〜オホホ〜)
(カサカサって何だ!?護都Gカサカサって!お爺ちゃん悲しいぞ!)
(まぁまぁ〜皆んな、怒るのは其れくらいにして上げて下さいね?子供のする事何ですからぁ〜)
(お母さんは黙ってて!私は絶っっっ対許さないからね!)
(其れにしても聖司の奴、未だ通信繋げて無いのか?アイツ一体何したんだ?)
(そんな事決まってるじゃない!バカ兄に何か言ったのよ!多分信チョとか揶揄ったんじゃ無いの?)
流石阿沙華。
聖司がしでかした事を言い当てる。
「ちょ、ちょっと阿沙ッパじゃ無い阿沙華、僕達の会話何時から聞いてたんだよ!?」
(だ〜〜れが阿沙ッパなのよ!このボケバカ兄!怪物と戦ってる辺りから聞いてたわよ!其れより未だ阿沙ッパって言うのなら、コレからずっとバカ兄か信チョって言い続けるからね!信チョのバカ兄!)
(僕は既にさぁ、権坊呼ばわりしてるから別に良いけど)
(アンタは黙ってて!権ケン!)
(阿沙ッパ、其れくらいにして上げなさい…なっ?)
(お爺ちゃんも黙ってよ!護都G!)
(其うですよ貴方…夕チョさんからも言って上げて阿沙ッパに…)
(お、お婆ちゃん迄!〜〜〜其れじゃ私も今度から弥ンボーお婆ちゃんって言うからね!)
(其れはダメ!許しませんからね…阿沙ッパ…)
(はい…)
「何だよ…皆んなロマンの付けた呼び名気に入ってるんじゃないかよ…」
(〜〜〜!!私は違うから!阿沙ッパ何て絶っっ対認めないから!)
(あらあら阿沙ッパは本当おてんばさんねぇ〜。良いじゃ無いの〜可愛くて〜)
(もう!お母さん迄〜!!夕チョ母さんのバカ〜〜〜!!)
結局、其の呼び名が気に入った一同。
ただ弥夜だけは、誰もが恐ろしくて弥ンボーとは言えないのだが…。
「取り敢えず確認だけど、本当に僕達が怪物と戦ってる時から状況把握してたの?」
(私はイビキが面倒辺りからだ)
其う答えた護都G。
(私も其の辺りかしらね…。阿沙ッパに通信方法聞かされてからだったわ…)
弥ンボー…もとい、弥夜が言う。
(僕はねぇねぇねぇしつこく聞くロマン辺りかな?)
(私はロマンちゃんの歌からだわ〜)
権ケンと夕チョが其う答える。
(私はさっきも言ったけど、神音からやり方聞かされて巫阿燐に調整して貰って、皆んなにやり方とか指導してたわよ。本当大変だったんだから…。余りにも複雑過ぎて…。しかもそろそろこの回線も使用不可に成りそうなのよ…。使用エネルギーが多くて巫阿燐の負担にも成ってるみたいだしね…)
「やっぱり其う何だ…。だから神音を通してじゃ無いと効率良く使え無いんだね…。ロマンが言ってた複雑過ぎて余程の力が無きゃ無理だって言ってたの分かったよ…」
(其う言う事だから、私達は此処迄だ…。一応聖司には連絡しておくよ。信チョ、出来れば聖司を許してやってくれないかな?私からしっかり叱っておくから…)
「…うん分かったよ護都Gちゃん…。様子を見ながら許すつもりでいたから、本気で謝りたいなら、強制的に通信繋げても良いからって言っといてくれる?」
(あぁ分かった。…でもあ〜う〜ん…其の護都Gちゃんの呼び方…何だか悲しい気持ちに成るのは…何故なんだろうなぁ…)
「諦めて…。僕を信チョと呼んだ時点で、呼び名確定したんだからね!お婆ちゃん以外は皆んな確定だから!其う父さんにも言っといてよ!」
(私は嫌よ〜!)
「諦めろよ阿沙ッパ。お前も僕の事、信チョ兄かバカ兄呼び確定してるんだろ?なら僕も変える気は無いから!」
(〜〜〜!!このバッカ兄〜〜!!知らない!其れじゃね!バイバイ!!)
(其れじゃ私達もそろそろ通信切るぞ?識が疲弊してきたからな…)
「うん分かった。ありがとうね皆んな…」
(へっ!其れじゃね!バカ兄!)
((其れじゃ…))
(信兄ちゃんまたね〜!)
「おっ!?権ケンだけまともに呼んでくれたよ…」
(えっ?だってさ、信チョ兄ちゃん言い辛いんだもん…)
「ハハ…だよな…」
(其れじゃね〜!頑張って見付けてねぇ〜!バイバ〜イ!)
「あぁまた…」
プツン……
「マジかぁ〜〜!僕達の会話聞かれてたのかよ〜〜!!」
(まぁ良いじゃ無い、何だかんだと呼び名言い易く成った訳だしねぇ〜♪ワシ的には嬉しい♡)
「…ハハ…其うだよな…ハハ…」
(あぁ〜コレで気が楽〜!アキャキャキャキャッ!)
「…お気楽な事で…」
(ん?失礼な!コレは信チョの為でも有ったのに!)
「ハアッ!?其れ如何言う事だよ!?」
(だってさ、聖セイに揶揄われてたでしょ?皆んなが同じ揶揄われ系なら気にならないでしょ?)
「!!」
まさかロマンが其処迄考えてのネーミングだったとは思わなかった信康。
(まぁ後付けみたいなモンだけどねぇ〜♪)
「後付けかよ!」
(ちょっとは其うだけどさね、実は怪物辺りからアレ?誰かと通信繋がってる?みたいなそんな気がしててさね、面倒だからこの際先に呼び名を付けて歌にしてみようかな?みたいな感じ?だったのさね。其うしたらさ、マジ聞かれてたみたいで、ワシもビックリですわ)
「…其れマジかよ〜…。其れなら僕に教えてくれてても良かったんじゃ無いのか!?」
(えぇ〜だって面倒いんだもの〜。其れに教えてたら信チョ絶対阻止してたでがしょ〜?違う〜?)
「ウッ…確かに…」
この時初めて“ウグゥ”さへ言えない信康。
まさかロマンに言い負かされるとは思ってもいなかった…。
ロマンとの絆が強く感じれば感じる程、解析力などによる先読みが何故か機能し無く成った信康。
其れはきっと…いや多分だが、ロマンの天然要素に感染しているからかも知れない…。
「あぁ〜其れにしても、何だかドッと疲れたよ…。多分お婆ちゃんにケチョンケチョンにされるの確定だし…。今から気が重いよ…」
(ねぇ信チョ、其れ…ワシもだよね?怒られるんだよね?)
「…あぁ確実にな…」
(イヤ〜〜!其れイヤ〜〜!!怖いし面倒臭〜い!!……ヨシッ!今から弥夜さんの記憶消しに行こ!ねぇ信チョ消しに行こ!)
「お・ま・え・は〜〜!何怖い事抜かしてんだよ!返り討ちにされるわ!」
(だよね〜…。生きた心地しないままだなんてぇ〜面倒臭〜いよ〜〜ん……)
「僕もだよ…このバカッ!」
発想が自由なロマンに、ある意味恐怖して仕舞う信康。
そんな時…
ブッ…ブブブ…ブブブ…
変な音が響いて来た。
(ちょっと止めて〜、屁を放くの止めてよ信チョ〜!)
「貴様〜!このバカロマン!何勝手な事抜かしてんだよ!誰も屁なんて放いて無いだろ!」
(えっ?其うなの?ありゃ?其れじゃこの音は…って通信音みたいだねぇ〜)
「はっ?通信音?」
(うん其う…。如何やら神音から無理矢理通信しようと試みてるみたい…。でもワシが許可して無いからこんな音してる感じ?)
「はぁ〜!?…何だ…父さんからかぁ…」
(だろうねぇ〜…。で、出る?出ない?其れにしても通信拒否してたら、こんな音なるんだ〜。初めて知っちゃった〜)
「だろうなぁ…。そもそも主人を初めて得て、体験する事も初めて尽くしだろうからね…」
(だよね…で、出る?出ない?何方?音五月蝿いんだけれども…)
「あっ其うだった…出るよ、繋げてくれる?」
(ホイホイサー!…只今通信に出られません…感度の悪い所か、機嫌が悪い為…)
「アホッ!何ふざけてんだよ!…」
(いやだってさぁ〜、ど〜せ神音の小言言われるなら、先にふざけておこうかとねぇ〜)
「本当にこのバカッ!もしもし?聞こえる?」
(……聞こえたよ…)
(本当貴方って人は…何時も自由なのですから…)
呆れた言葉が返って来た。
「で、何?」
(あぅ…未だ怒ってるのか…?信康…)
「如何だろうね…聖セイセイ父さん…」
(!!おまっ…あ、済いません…。キチンと謝るから許してくれないかな…)
「…分かったよ、もぅ怒って無いから良いよ聖セイ父さん」
(このっ!…怒って無い事には感謝するよ…ありがとう。もう名前で揶揄うの止めるからさ、其の聖セイは止めてくれないかな…。お願いだから…)
「其れは父さん次第。父さんも好きに信チョ呼びしても良いよ?」
(分かったよ信チョ。もぅ開き直ってやるさ!既に権也以外は、聖セイ呼びしてるんだからな…)
「えっ?其うなの?母さん迄言ってるの?」
(あぁ…。権也は言い辛いからと言わないだけで、何時言い出すか分からないけどな…)
「其れ納得…。僕も其うだったから…」
(で、お詫びの品として何か1つ助けをしたいんだが、何かして欲しい事は無いか?)
「今直ぐロマンの性格を変えて!自由過ぎて怖いよ!」
(何言ってるのよ信チョ〜!こんな真面目な人ワシ以外に誰が居るってのよ〜?えぇ〜?)
「……変えて……」
(…悪い…其れは無理…。諦めてくれ…)
(私からも諦めてとしか言えません…)
「そんなぁ〜……トホホ……」
(其れ以外で何か無いか?)
「……其れじゃ…取り敢えずロマンのカケラの1つ迄、今直ぐ移動させてくれる?此処からだと、また砂漠の砂嵐で足止めくらい其うだからね…」
(分かった。なぁ神音、悪いが信チョをロマンのカケラの1つ迄移動させてくれないかな?)
(其れは容易い事ですが、場所を指定して頂かないと、私には何処に移動させて良いか分かりません…)
(信チョ、悪いが場所指定してくれないか?出来れば詳しく教えてくれ)
「完全に信チョ呼び確定したね…。このボケ聖セイオヤジめ…。ケッ!」
(ボ、ボケオヤジ…)
「まぁ良いや…。ロマン神音に詳細データ送ってくれる?」
(良いよ〜!楽出来てラッキ〜♪は〜い此処!この場所♪)
1つ目の詳細な位置情報を神音に送る。
(確かに受け取りました…)
(か、神音…悪いが今回俺の魂力とエネルギーを使ってくれないか?)
(其れは宜しいのですが、かなり疲弊しますよ?本当に宜しいのですか?)
(あぁ全然構わない。だから信チョ…信康、お願いだから其のボケオヤジだけでも止めてくれよ…頼むから…。恩の有るお前に其れ言われると、怒るに怒れ無いからさぁ…。其れに権ケンとか阿沙ッパにも言われそうだから、マジ止めて欲しい…。頼むよ…信チョ〜)
「最後の最後で詰めが甘い…。そんな所だよ?父さんの悪い所ってさ!まるで、余計な一言を言わないと居られないロマンみたいだよ!」
(あぅ…)
「もぅお互い、聖セイ信チョ呼びで通そう?其の方が気も楽でしょ?」
(…だな…)
「ったく、ロマンのおかげで要らない苦労が増えたよ…」
(ハイ?何言ってるのよ!心外な!皆んなウキウキノリノリだったじゃ無い!?其うでしょ?神音?)
(……私からはお答えしかねます……)
「ちょっと神音!其れ肯定してるからね!」
(其うだ!神音!信チョの言う通りだぞ!?)
(…………ではサクサク送り届けます……)
「(あっ!スルーしたな!?)」
(知りません)
「(神音!!)」
(無視!)
ブウゥゥゥン……
しれっと、信康とロマンを指定された場所へと送り届ける神音。
(指定場所に送り届けました…)
(ハヒィ…ハヒィ…か…神音…)
(如何かされましたか?聖セイ様…)
(……お前迄…もぅ其れで良いが…メッチャ疲れたんだが…幾ら疲弊するからって言っても…此処迄疲弊するモノなのか…?…まさか文句言った腹いせに…)
(まさか、大切な主人で在る聖セイ様にそんな事…)
(有るだろ!?)
(はい有ります…)
(〜〜〜〜!!)
コレは面倒な性格をしてると感じた信康。
ロマンが面倒いと言う気持ちが分かった気がした。
「ありがとう神音!おかげで助かったよ!」
(いえ、別に大した事はしてませんから。では私達はこの辺で…)
(ちょ、ちょっと神音…謝るから許し)
プツン……
相変わらず、情け無い父親像を晒して通信が切れる事に、信康は呆れて仕舞うのだ…。
「良かった…僕のパートナーがロマンで…」
(でしょ〜?主人思いの強さはダントツ神音が強いと思うけどさぁ〜、性格キツいんだよねぇ〜…)
「みたいだね…」
本当にパートナーがロマンで良かったと思う信康。
駄々っ子の自由人で天然だが、扱いが分かれば幾分楽なロマンの方が、信康的に気が楽だと思えたのだった。
「さてと、確かに此処からロマンの宝具の存在が強く感じられるね。取り敢えずパパっと1つ目ゲットしますか…」
(お願いねぇ〜信チョ〜!場所は目の前の湖の中だから、ドボ〜ンして取って来てチョ〜!)
「はいはい…其れじゃ防御膜を張って、水圧から身を守りつつ潜水しますか…」
得意とする防御膜を張り湖に潜ると、底の方にキラキラ光るロマンのカケラが有った。
「コレかぁ…。ヨシ1つ目ゲット!取り敢えず全部揃う迄、お前が預かっていてくれよ?」
(了解〜!アキャキャキャキャ〜!やっと1つ目手に入ったねぇ!嬉しい〜♪)
「アハハッ、其うだね!何だかんだと楽しく此処迄来れたよね」
(でがしょ〜!)
「確かに冒険ゴッコだね、宝探しの冒険ゴッコ」
(だよねぇ〜。其れじゃ次の宝探しに早く行こ〜!信チョ〜!)
「其うしよっか!」
和気あいあいとしながら湖から出て
「さぁて、次のお宝探しは…ノルウェーだね…」
(OK〜!其れじゃ行こ行こ!)
「ああ行こう!」
(わ〜い!其れじゃ着く迄寝てるねぇ〜)
パチィーーン!
(あん♡)
「………」
このやり取り、お約束に成っている気がしていた信康。
其れでもコレが無いと寂しく思えるのは、ツッコミ担当だからなのだろうか…。
初めは如何成るのかと思っていた旅路は、何だかんだと有りながらも楽しく、家族を巻き込んだネーミングソングは、家族のテーマソングに成り其うだった。
ただ1人、弥夜の部分を変えてなのだが…。
第67話 ネーミングソング 完
如何でしたか?
笑えました?
笑えて頂けたなら、幸いです。
では次話をお待ち下さい。




