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ふしぎなおみせやさん

作者: ごーちゃん

あるところに、お(みせ)()さんがありました。そのお(みせ)()さんに、いつもやってくるお(とく)()(さま)がいました。そのお(とく)()(さま)は、なんとクマのぬいぐるみでした。お(みせ)()さんは、おばあさんが一人(ひとり)でやっていたのですが、お(とく)()(さま)であるクマのぬいぐるみがあまりにもかわいすぎるので、おばあさんはクマのぬいぐるみをキラキラした()でみていました。


ある()、お(みせ)()さんには、またクマのぬいぐるみが来ていました。おばあさんは、この()もぬいぐるみをキラキラとした()でみていましたが、おばあさんは、なんでクマのぬいぐるみが毎日(まいにち)()てくれるのか、不思議(ふしぎ)(おも)いました。そこで、おばあさんはクマのぬいぐるみに、なんで()てくれるのかたずねてみました。

「なんで、こんなに()てくれるの?」

クマのぬいぐるみは、(げん)()よく(こた)えました。

「だって、ぼく、おばあちゃんのことがすきだもん!」

おばあさんは、とてもうれしい気持(きも)ちになりました。おばあさんは、クマのぬいぐるみにプレゼントをあげたいと(おも)ったのです。


(つぎ)()、またまたクマのぬいぐるみがやってきました。おばあさんは、クマのぬいぐるみにやさしいこえで(はな)しかけました。

「いつも()てくれてありがとう。これは、わたしからのプレゼントだよ」

そう()って、おばあさんはクマのぬいぐるみに(しろ)(なに)かが(はい)った(ふくろ)をてわたしました。クマのぬいぐるみは、いつものおばあさんみたいに()をかがやかせました。

「ありがとう、おばあちゃん!」

それから、クマのぬいぐるみはおばあさんにたずねました。

「いま、ここであけていい?」

おばあさんは、やさしく「いいよ」とこたえました。クマのぬいぐるみは(しろ)(ふくろ)をあけて、(なか)から(なに)かをとりだしました。それは、()(ぶん)(おな)じ、クマのぬいぐるみでした。おばあさんは、()(いと)でがんばって、ぬいぐるみを()んでいたのでした。クマのぬいぐるみは、おばあさんにもらったクマのぬいぐるみを()って、

「ありがとう、大切(たいせつ)にするね!」

()いました。


こうして、おばあさんのお(みせ)()さんに、また(ひと)()(がお)がふえました。


おしまい

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― 新着の感想 ―
[良い点] ほのぼのと可愛いお話をありがとうございます! くまのぬいぐるみがお買い物に来てくれるなんて素敵ですね! キラキラの目で見つめてくれるおばあちゃんも可愛いです。 きっと素敵な年の召しかたを…
[良い点] とてもほっこり優しいおはなしですね! おばあさんがクマのぬいぐるみをきらきらした瞳で見つめているのが、とても可愛らしいです。 子どものような純粋さを持っているおばあさんのお店だからクマのぬ…
[良い点] 自分のお店にぬいぐるみがお客さんとしてきてくれるなんて夢があります。 ふたりのキラキラした目が印象的でした。 [一言] 読ませていただき、ありがとうございました!
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