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私だけの店  作者: 秋生
1/1

常連さん


カラン


喫茶店の扉を開けると、

カランッと低い音でベルが鳴る。


「こんにちは!」


「あ、こんにちは。今日も外は寒いですね」


「ほんとですよね、昨日の夜寒くて目が覚めましたもん」


私は冗談まじりに昨日の夜の話を披露したら、

店長のまきさんは声を出して笑っていた。

まきさんが笑ってくれたので、

今日は幸先のいいスタートがきれた。



私はこの店がとても気に入っていて、週一で通っている。

私の注文はカフェラテ。

まきさんは、いつものオレンジ色の可愛いカップに淹れてくれる

そして、一緒に『今日のおすすめ』をいただく。

明るい黄色のお皿の上に、同じく黄色いプリン。

カラメルがたっぷりかかっていて最高に美味しそうだ

私が先週プリンが好きという話をしたから、

今日用意してくれたのだろうか


「もしかして、今回のおすすめがプリンなのって私のためですか?」

もはや私は真相を突き止めた探偵だ


「いいえ、私が食べたかっただけですから」

まきさんは嘘をよくつく。

じゃないとそんな得意げな顔にならない


「ふーん、そうなんだ。」

わざとらしく納得した後、

私は口元にラテを近づけて、口の端が上がっているのを誤魔化した。



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