寝取られのダメージとは年月と思い入れに比例するらしい
初めまして。もしくはお久しぶりです。
さて、挨拶もそこそこに本題に入らせていただくのですが、最近、ランキングでも寝取られという単語が入った作品が増えてきた気がします。
その場合、当然ながら彼女が奪われるケースが圧倒的ですが、その奪われる彼女が幼馴染であるケースが多い気がします。これは完全に自分の所感なんですけどね。
なんでなのかなと考えてみたのですが、やはり長年一緒にいた存在であり、隣にいるのが当たり前であった人が突然他人のものになる…その喪失感を狙っているのかなと、ちょっと分析したりもしてみたり。
それ、大正解です。
寝取られって、年月に比例してダメージ量が増える。
これは間違いないと思います。要するに、思い入れが違うんですよね。
自分もつい最近、この喪失感を味わったばかりです。
といっても、実際に彼女が寝取られたってわけではありません。
タイトルは伏せるのですが、とある映画を観に行って、自分はメンタルを大いにやられてしまいました。
避けようと思えば避けれたでしょうし、精神的なダメージを減らすことだってできたでしょう。
だけどその作品はシリーズものの完結編。
事前に調べたら、ネタバレは必至です。今のネット時代、SNSでふとした拍子に目に入る機会はいくらでもあるでしょう。
かくいうこのエッセイも、読んでる人からしたらここまでの情報でどの作品のことを指しているのか、ピンとくる方もいると思います。
なので見ていない方はどうかブラウザバックをしてください。
作品自体のネタバレは絶対しませんが、感想とまではいかなくても、ちょっとした嘆きも入っていたりしますので。
……さて、ではお話の続きを致しますね。
それは自分が中学生のときに知った作品であり、10年近くの付き合いのある、思い入れのあるコンテンツでもありました。
なので、どうせ観に行くならまっさらな状態で結末を見届けたい。
そういう心理から、一切の情報を仕入れることなく、自分は劇場へと向かいました。
この判断に後悔はありませんし、今でも正解だったと思います。
ですが、だからこそ衝撃は大きかった…本当に、不意打ちと言っていいほどの予期せぬ方向からの精神的ショックを味わったのです。
別に直接そういう描写があったわけじゃない。
でもそのキャラクターがくっつくのは、その人ではないと思っていた。
多分自分の中では、主人公と何らかの関わりを持ったうえでの結末を迎えるのだと、無意識のうちに信じ込んでいたのでしょう。
それもまた、自分にとっては衝撃でした。
そのキャラクターにこんなに思い入れがあったのかと、自分でも気づいていなかった心の内側を、初めて知ったわけです。
流行りのもう遅いを食らった気分というのですかね。とにかくショックで、その日はなかなか寝付けず徹夜してしまったほどでした。
映画の結末より、キャラクターのことばかり考えてしまっていたあたり、作品自体よりも登場人物に自己投影してしまっていた部分もあったのかもしれません。
思春期の頃にハマっていた作品であったことも、きっと大きかったのでしょう。
年月の積み重ねが、知らず知らずのうちに思い入れを深くしていたのでしょうね。
本当に、自分でも驚く程衝撃的で、こうしてエッセイにしているくらいです。
寝取られのダメージは、年月と思い入れに比例する。
それを身を持って体験したのはある意味で幸いでした。二次元でこれなのですから、リアルでされたら…なんて考えたら、身震いしてしまいますね。考えたくもありません。
自分の中であれ以上に喪失感を味わうことは、おそらくないのではないかと思います。
この体験を作品作りに活かせたらなぁとも考えていますが、それはそれでちょっと酷な気もしますね。
読んでる方たちにこの気持ちを味わわせてしまうのは、正直すごく気が引けます。
まぁそのためにはもっと実力をつけないといけないので、日々精進ですね。
さて、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
寝取られの醍醐味である喪失感は味わえましたが、その味はなんともほろ苦いものでしたね…それでは失礼致します。またの機会がありましたら、よろしくお願いいたします