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ニョロニョロ天国

作者: 秋葉竹




蛇にも、天国は、あるのでしょうか?


って、人間の私が訊くって変ですよね?

でも、私はほんとうは

人なのか、

蛇なのか、

わからなくなった

愚か者なのです。


あーあ。



『世界の終わりかけの夕暮れには

鉄よりも黒い霧がかかっている』


というよね。


『人のいなくなった街を天国と呼ぼうか』


呼ばないでね。


『机の上には書きかけの詩篇が

毛虫になって

クラクラ踊っている』


その光景は、面白いよね。


『不幸な紙っきれを相手に

くねくね一匹で笑いながら

人がいなくなった街を天国と呼ぼうかと

そればっかりに悩みながら』


悩んでもいいけど、

けっしてそこを、

天国だなんて、

読んじゃダメだかんね?


でも、人にも天国なんてないんだから、

蛇にだけ天国があるなんて、

ちと、

おかしいかもね?


ニョロニョロ。


バッカ、

ニョロニョロ、って言っときゃ

蛇っぽいってか?


ニョロニョロ。



解。


蛇にも人にも天国なんてないんだから、ね。










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