表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

短編詩集Ⅱ

前略中学生だった私へ

作者: 若松ユウ

前略

中学生だった私へ


ちょっと成績が良かったから

ちょっと先生に褒められたから

ちょっと洒落たマフラーをしてたから

ちょっと反応が遅くなったから

ちょっとしたことの重なりで

仲間外れにされて辛いことでしょう

でもリストカットはしないでください

炎天下に色付きの長袖は暑いですよ


窮屈でしょう

面倒でしょう

悲しいのか苦しいのか

淋しいのか遣る瀬ないのか

泣けばいいのか怒ればいいのか

目の前の理不尽さを

家族も先生も大人は皆

分かってくれませんよね

でもピアスホールは開けないでください

安全ピンは不潔で危険ですから


学校に行かなくても結構

一人でも勉強は出来ます

但し勉強が出来ることを

客観的に証明する資格は取得してくださいね

大人は履歴書が真っ白な子を嫌います


中学生だった君には

倍以上も歳を重ねた今の私は

来るかどうかも分からず

想像もつかないことでしょう


驚きを半減させないため

詳しくは言いませんけど

二十歳で入学するキャンパスで

思わぬ出会いが待ってます

その三年後にピンチが訪れますが

七年目にチャンスがやって来ます


疑ってるでしょうけど

信じてください

未来の私が言うのですから

間違いありません

それでは


三十歳で遅咲きの花開いた私より

かしこ


令和元年大安吉日 

吉田サチコ改め 奥山サチコ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 過去の自分への手紙、という感じが伝わってきて、良かったです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ