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シトワイヤン  作者: かめ屋吉兵衛
一 はじまり
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 四人での真面目な話は愛華がまとめて記録を残している、後日見直して再討論という事も。

 一時間の話を数行にまとめる彼女の才能は敬服に値する。

 始めはぎこちなかった俺達の学習会は、週に三回程度、それとは関係なく昼食を共にすることも有り、四人だけのサークル活動として続いている。

 そんな学習会の終了後、清香から…。

「皆さん、よろしかったら今度の休みにでも私の自宅に来て頂けませんか。」

「俺は予定ないから喜んで。」

「和馬が行くのなら私も行くわ。」

「他の予定をキャンセルしてでも訪問させて頂くよ。」


 という事で俺達は清香の家に来ている。

「庭が広くて良いわね、うちはマンションだからさ、和馬はマンション暮らしなの?」

「うちは一戸建てだよ、そう言えば愛華は高いとこに住んでるって言ってたよね、地震が起きたら大きく揺れそうだし、停電したら階段の上り下りが大変じゃないか?」

「そういう事が起きないと過信してそうだな。」

「う~ん、否定できないし…、エレベーターという密室が少し怖くも有るのよね、全く知らない人と二人きりなることが有って。」

「人を見下したい人は、それなりの代償を背負う訳だ、で、和馬んちの庭は広いの?」

「それが、庭というより畑でね、夏場なら採れたてのトマトとかご馳走出来るよ。」

「田舎という訳でもないのでしょ?」

「ああ、大学まで二十分ぐらい、康太のワンルームよりは不便かな。」

「いや~、実家暮らしは、とても便利だと気付かされてるよ。」

「でしょうね、それで清香、今日のテーマは?」

「父を紹介したいのですが、よろしくて?」

「それは嬉しいね、清香のお父様なら色々勉強させて貰えそうだ。」

「おい、和馬は緊張しないのか?」

「緊張してるさ、でも、始めて愛華と清香に会った時と比べたらね。」

「それって真面目に話してるの?」

「勿論さ、男子校から進学して、いきなり二人の美女とお近づきになれてだな、あの時ほど緊張したことは今までなかったよ。」

「和馬は緊張しないで話せそうだから友達になれると思ったのよ。」

「愛華さん、それってある意味問題外って事ですか?」

「ふふ。」

「あっ、ごまかした。」

「それより清香の親父さんってどんな人?」

「会えば分ります、父を呼んで来ますね。」

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