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転生して間もないころは、何も見えなくて、ただ真っ暗な世界で不安しかなかったが、徐々に日が経つと見えてくるようになり、耳も聞こえてくるようになった。でもまだ何をいっているかわからなかった。いや、言語が違うかった。俺はその瞬間異世界を恨んだよ。
だってだよ?まだ小学生とか中学生の義務教育を受けなきゃいけないのかよ!合計9年だぞ?俺は特に、小学生の頃6年間が大っ嫌いだ!とにかく長かった記憶があるからな!
まぁーそーぐちぐちいっても何にもならないのはわかってるんだけどね、
そんなことを思いながらも5年の月日が経つ過ぎていった。
☆
5年も経ったらわかることもある。
例えば本名、僕の名前は、アイリーン リトス アリルトル。そして僕には、姉が1人いて母と父がいる。
そしてこの世界は王侯貴族の文化が芽生えているのだ!
まだまだ驚くのは早いぞ!僕の父は、伯爵なのだ!
まだ貴族階級を覚えてないけど…
そしてこの世界には魔法が存在する。僕もたまに姉
の訓練の最中にお邪魔している。
そして今日も、訓練が始まろうとしていた。
☆
「アリル!今日も訓練始まるよ!」
なんて癒される声なんだろう やっぱりマリルお姉ちゃんは可愛いなー。あっお姉ちゃんはアイリーン リトスマリルリア 自慢の姉さ! とカッコよく決めているアリルだが、第三者から見れば気持ち悪いどころじゃないと思う。そんなことを考えながら答える。
「はーい、今日は魔法?それとも剣術?」
「今日はアリルの好きな魔法よ!でも、アリルは、魔力が少ないかもだから無茶しないでね!」
「はーい」
というが全く耳に入っていなかった。なぜなら、魔法を始めて自分以外の人に見せるからであった。
よーしはじめての魔法、どうなるのかな?ワクワク