表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

男性(女性)ホルモン

脂肪融解(乳腺発達)の注射をした日から三ヶ月が経ちましたが、何故か胸は成長し続けています。



学校では、さらしを巻いて誤魔化していましたが、それもそろそろ限界のようです。


というのも、さらしをキツく巻き過ぎていたことが原因か体育の時間に倒れてしまい、保健室の先生に胸のことがバレてしまったのです。




「この事は誰にも言わないでください! お願いします!」


(このサイズの胸となるとホルモンバランスの乱れではないでしょうし、性同一性障害かしら? デリケートな問題だし慎重に対応しましょう)


「誰にも言わないから安心して。悩んでいるのよね? 分かっているから大丈夫よ。その胸は何かしたの?」


(良かった…。保健室の先生だけあって理由を聞かなくても女性化乳房だってすぐ分かるのかな?)


「胸はお医者さんから頂いたクリームを塗っています。それと整形外科で(脂肪融解)注射もしました。」


「(ヒアルロン酸)注射と(豊胸)クリームね・・・親御さんはその胸のこと知ってるの?」


「親は胸(女性化乳房)のことは知っていて協力もしてくれています」


「それは(性同一性障害に)理解のある良いご両親なのね」



(確かに放置する人もいる女性化乳房の治療費を出してくれたり、うちの親は理解があるのかもしれない)


「親御さんの許可も取っているようなら先生の知り合いのお医者さんに(性同一性障害のことを)相談してみたらどうかしら?」



それは嬉しい提案でした。一度行ってみると伝えると先生は紹介状を書いてくれました。





週末、紹介された産婦人科に到着し診察室に通されたところで、まずは心配だったことについて聞いてみることにしました。


「自分以外にも男性で胸(女性化乳房)を理由に来る人っているんですか?」


「男性の方でも胸を(大きくしたいという)理由で来院される方もいますので大丈夫ですよ」


それなら安心だ。こんなことなら初めて婦人科に行った際も、もっと堂々としていれば良かったのかもしれない。



「どんな方法があるんですか?」


「胸は(豊胸)手術だと確実ですね。それと(女性)ホルモンなら体質にも依りますが少なからず効果はありますよ」


手術か・・・痛いのは嫌だし費用もすごいのだろう。その点、ホルモンという発想はなかった。


確かにホルモンバランスの乱れが原因ならホルモンで解決するかもしれない。


「まだ学生で金銭的にも厳しいので(摘出)手術ではなく(男性)ホルモンでお願いします」



するとホルモンは錠剤の場合は一日に二回ほど飲まないといけないらしく、注射も月に四回ほど通院しなくてはならないので結構な金額になると伝えられてしまった。


悩んだ挙句、治験扱いなら安くできるのではないかと思い、相談したところ臨床中のペレットを埋め込む方法なら半年に一回ほどで治験扱いで施術可能だそうだ。



少年は治験を安く施術を受けれる程度にしか考えていないのか、それを胸の注射のように二つ返事で了承し施術してしまいました。





簡単な施術でペレットを腰の辺りに埋め込んで、術後の検査も無事に終わりました。



「血液検査でも問題ないのでホルモンの効果が期待できますよ」


「胸に効果があるんですね!」


「はい、胸とそれと身体にも変化があるはずですよ」



(・・・身体?男性ホルモンだから身長が伸びたりもするのかな?)







それから数週間が経ち、言われた通りに胸と身体に変化はありました。



胸はとても柔らかくなり、ハリが増していました。


それにお尻も大きくなったのか、パンツが少しキツいです。


肌もなんだかきめ細かくなって全体的に柔らかくなった気がします・・・どういうこと?






現在の胸のサイズ:Bカップ(成長中)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ