第8話 お城にて1
第1章
アンユージンは東の商業地区を抜け、
改めて城へ向かった。
そして、城へ続く石段へとたどり着いた。
「ここの石段を抜けると、城か...」
アンユージンは少し疲れながら呟いた...
どうもさっきの占い師とのやり取りで疲労が溜まっているようだ、
なるべく早く城へ行って、その後宿で休みたい。
アンユージンは、早足でお城へ続く石段を登る、
一段、二段と登るにつれ、石段の周囲が
木々が多くなり、森のようになってきた、
石段以外から、
城に入れなくするようにするために、
このような立地になっているのだろうか?
「うまく考えがまとまらない、余計なことを考えない方がいいか」
アンユージンは石段の周囲への思考を一旦やめ、
お城へと向かった。
そして、2、30段の石段を登り、
ようやく城の城門が見えてきた。
城門の前には跳ね橋があり、侵入者を防止し、
いざとなったら、
篭城するように出来ているのではないか?
アンユージンはそう考えながら城門へと歩いた。
すると「そこのお前!何者だ!」と、警戒するような声が聞こえた。
アンユージンは考えをやめ、声のする方向に
目を向けると、そこにはプレートアーマーと、
スパンゲンヘルムをした
兵士が立っていた。
ちなみにプレートアーマーは板金で出来た鎧で、
スパンゲンヘルムは板金で出来たかぶりものである。
アンユージンは、ひと呼吸置いた後、
兵士に向かって歩いていき、こう言った
「俺は勇者アンユージン、王に石版を届けに来た」
と強めの態度で言った。
これは1種の賭けだ、
メモに書いてあった
お城、王に会う、石版を渡すは
お城で王にこの読めない石版を渡すことだろう、
そして、渡す俺が誰なのか?
それは、勇者である アンユージンが渡すのではないか?
そう思い、兵士に話をした。
もし違った場合は、このまま門前払いだろう...
兵士はしばらくすると、少し力が和らいだような声でこう答えた
「アンユージン殿お待ちしておりました、直ちに開門しますのでしばらくお待ちください」と言った。
その後兵士は「開門しろ!開門!」と
大きな声を出し、それに気づいた開門を担当する兵士が「開門しまーーす! 」と大きな声を上げ、
城門はゴゴゴゴゴと、鉛のような重い音を鳴らしながら開門していった。
そしてしばらくすると、
完全に開門した。
城門にいた兵士は、
「大変おまたせしました、それでは中をご案内しますので、こちらへどうぞ。」と、兵士に案内されることを促されたので、
アンユージンは案内を受けることにした...
続く
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