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第6話 東の商業地区にて2

第1章

何かに導かれるようにアンユージンは、

占い師の元へと足を運ぶ、そして.....





「あっ、お金持ってない、どうしよう...」





アンユージンは占い師の前で棒立ちしていた....


確かにアンユージンには記憶がない...

そして自身の記憶の手がかりが今すぐに欲しいという強い気持ちもある、

だがそれと同時に彼は”この世界の常識”というものは理解していた...

この”商業地区”でも”この世界のどこでも”、

お金というものは必要である...


「困ったなぁ、無料(タダ)で占ってなんて言えないし...かといって、このまま立ち去るのも...」


お金という巨大な壁に立ち尽くしている様を見かねたのだろうか、

占い師がアンユージンに話かけてきた


「あの~どうかしましたか?」


突然の声掛けにアンユージンは動揺しながら答えた

「あぁ、いやぁ、占いをしてほしいなって、

 でもお金を持ってなくて~ハハハ」


最後の方は、もうヤケである...恥ずかしい、

アンユージンが見苦しいことを言っていると、

占い師の方から思わぬ返事がきた。


「いいですよ、お金はいらないので、無料(タダ)で占ってあげます、ただし...」


ただし...?


「その麻袋に入っている、金の欠片を一つくださったら占います。」


麻袋?金の欠片?

アンユージンは占い師が何を言っているのか分からなかった、


「麻袋の中に金の欠片が入っているのか?よくわからないけど確認してみるか...」


アンユージンは占い師に

「ちょっと確認するので、待ってもらっていいですか?」といった。


占い師がコクリとうなずいたので、

アンユージンは麻袋の中を確認することにした。


麻袋の中をよく見てみると、先ほど確認したメモと石板、

そして小さな袋が入っていた...

先ほどはメモと石板の内容の方へ目が向いてしまい確認不足だったが。

どうやら、小さな袋も入っていたようだ...


アンユージンは小さな袋を取り出し、中に入っているものを確認してみる。

袋の中には、占い師の言う通り、金の欠片がいくつか入っていた。

アンユージンは多少強めの口調で占い師にこう言った

「なぜ分かったんだ?」


「ふふ...占い師ですから」


占い師ってのは、袋の中身までわかるのか?

占いってなんだっけ?

なんか、若干イカサマかインチキ臭いものがあるが

占ってくれるなら...


アンユージンは、袋から金の欠片を出し、

それを占い師に渡して占いを頼んだ。


次話へ続く


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