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第2話 記憶喪失
第1章 はじまりの異世界生活
...はっ!
ふと目が覚めると、そこは見慣れない格好をした人間が、建物が立ち並ぶ街だった。
ハンマーで叩いてもビクともしなさそうな鎧とその鎧を貫通しそうな剣を持っている体格の良い男、
ローブを羽織って、杖を持っている女性、
その二人を見ながら、ふと呟いた...
「ああ、戦士と魔導師か...」
ん?おかしいぞ?
俺は何故あの二人をみてすぐに戦士と魔導師だと分かった?
ーーそこからさらに数秒の時間が経ったあと、さらなる疑問が湧いてきた
「俺は誰だ?何も思い出せん...」
男には何も記憶がなかった...