ヒナ
幸せになって欲しい歌です
あなたが笑顔のまま悲しい話をするたび
私は失礼なことを考えていました
昔の自分を重ねて あなたのこと
ただをこねる子供のように映してた
ニコニコとして明るく振る舞う顔に
影が落ちるたびに見え隠れする
幼子のような期待を感じていた
だから望むままを与えていたつもりでした
あなたが遠くで幸せになったらいい
誰も知らない場所で
誰にも見つからない場所で
誰からも奪われない場所で
そこにあなたを守る騎士がいたらいい
強くて優しくて
あなたを丸ごと受け止めてくれるような
あなたが誰かになびくたびヒヤヒヤしました
また傷つけられやしないかと心配で
でもあなたが嬉しそうに微笑むから
何も言えないまま私も笑っていました
間違っていたのかなあ、後悔は尽きない
あなたの話に影が見え隠れする
信じているのだと笑うあなたも実は
本当はちゃんと気づいているんじゃないんですか
あなたが近くで幸せになったらいい
私の知る場所で
私の見つけられる場所で
せめて私が守れる場所で
ちゃんと私も安心できる誰かと
真面目でステキな
あなたの肩を支えてくれる立派な誰かと
あなたは幸福でないことに
あなたは不幸であることに
自分を見出している気がする
自分で転がり落ちているような気がするの
だから私の導くままに愛されて欲しい
ああ、でも…
私の幸福の型は窮屈かしら
どんな形でもいいの
あなたが遠くで幸せになったらいい
誰も知らない場所で
誰にも見つからない場所で
誰からも奪われない場所で
そこが私の目の届くところならいい
あなたの幸福の笑顔を見てみたい
嘘じゃない本当の笑顔を見せてよ ヒナ