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とりとめなくあふれる  作者: 通行人C
3/30

アルバム

ボカロPのバルー//ンさんの曲聞いてたら思いついたやつです


だいぶ前に書いたやつだけど、なんか好きwめちゃくちゃ影響受けてるw



あなたのページなんて一つもない

私の思い出の中にはもうあなたはいない

全部捨てた 全部捨てたのよ

ふたりが楽園から弾き出された、あの日に


狭い部屋 無理矢理に寄り添った

互いに持てる言葉もないままで

それでも幸せだと思ったのは

きっと夢だったから


どうしてこんなに上手に生きられないの

愛しさの雨の中 傘を開いて拒んで

どうしてこんなに醜くなってしまったの

私はひとりベッドの上


泣くのなんてもうやめた




私のためだとあなたは言ったね

安い指輪 しなびた花束 壊れた腕時計

待ちくたびれた 駅の改札

あなたの手渡す全てが私の宝物でした


燻る煙 シーツの上に浮かんで消えて

真っ白な幸福を知りました

でも灰皿には確かに黒が溜まってた

夜がふたりを呑み込んだ


どうしてこんなに肌寒くて止まないの

この体でいいのなら 誰か早く温めて

どうしてこんなに寂しくて堪らないの

夜の空気は私の手を引いて




もともとそうだったでしょう

あなたは初めからいなかった

少し触れ合っただけ 少しすれ違っただけ

縛り付ける理由なんてあるはずもないから




どうしてこんなに優しく生きられないの


どうしてこんなに無邪気に笑えないの

鏡に映る私は 酷く哀れだったから

どうしてこんなにあなたは消えてくれないの

忘れさせてよ


どうしてこんなにあなたが好きだったのだろう

素顔のまま話した事なんて一度もなかったのに

どうして私はあなたのそばにいないの?

嗚呼、…嗚呼


泣くのなんてもうやめた


……のにね




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