神速(笑)VS神祖の吸血鬼
はい、主人公のチートぶり発揮!!
装備を変えて振り向くと馬鹿が呆然とした感じで立っていたので声をかける
「あの~、準備できました」
すると、馬鹿が正気に戻ったようで必死に作り笑顔を浮かべている
「じゃ、じゃあ決闘申請するね?」
「はい!!」
『プレイヤー名:歌舞伎マグロさんから決闘の申請が届いています。受理しますか?(Yes/No)
(もちろんYesっと)
『これよりプレイヤー名:歌舞伎マグロ様VSプレイヤー名;クロム様の決闘が開始されます!)
すると、あの馬鹿はこちらを見て冷や汗をかいている。おそらく俺の正体が分かったんだろうんだろう。だがもう遅いぞ、諦めろ。そう眼で伝えると馬鹿は諦めた顔をして乾いた笑みを浮かべていた
『5…4…3…2…1、決闘開始!!』
決闘が開始された瞬間馬鹿は身を屈め突っ込んできた。そして俺の懐に入り込み顔にめがけて剣を降り下ろしてきた。うん、遅い。遅すぎる。いくらゲームで補正掛かってるからってこれは遅すぎる。ちなみに俺にはこの馬鹿が剣を降り下ろしているのがスローモーションのように見えている。このままいても埒がつかないから遅い馬鹿の体に蹴りを入れる。それから剣で5回位切りつけたところでこのスローモーションのような世界が終わり馬鹿が光のエフェクトとなり消えた。そして
『プレイヤー名:クロム様が勝利されました。』
周りを見ると皆何が起こったのか分からないって顔をしていた。ちなみに馬鹿も今目の前にいるがボーッとして立っていたので
「行くぞ、馬鹿マグロ」
と、声をかけてから北門をくぐり外へでる。さてレベル上げをしようか!!
ヤバいよ、世界がスローモーションで見えるなんて主人公人間やめてるのかな?
ねぇそこんとこどうなの?拓霧さん?
拓霧「人間は多分辞めてないぞ?」
いや、断言しようよ、ねっ?人間だよね?なんで目線を逸らすのかな?