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ピッツァに嘘はない! 改訂版 作者:櫛田こころ

第三章 交わる記憶

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095.神のうたた寝(クロノソティス視点)

昼の部の投稿でーすノシ


今回から三章ラストまで追加が入りますノ






 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(クロノソティス視点)






「……い、おい! 起きろ、兄者!」
「……ぅん?」

 悠久の時空を漂いながら寝て入れば、久しい声が耳に届いてきた。
 いつもなら無視するところだけど、気に入ってる我が弟なら無視が出来ない。

「……なーに、レイ?」

 目を擦ってから開ければ、僕より体格の良い青年が不機嫌面でこちらを見下ろしていた。

「何ではない! 探しまくったぞ」
「僕?」
「色々確認事項が出来てな、黑の方に同行してほしい」
「フィーのとこ?」

 あの末弟ともこの弟は仲が良いが、僕とは微妙な間柄だ。ほとんど会ってないせいがあるからだろうけど。

(と言うことは、無事にあの子は行けたのか?)

 思い当たることと言えばそれくらいしかない。
 寝る前に済ませたひと仕事だったが、弟達が知ったのならそのことだろうな?

(けど早過ぎな……くもないか?)

 狭間のここと他の時間軸が同じとは限らない。
 今更だけど忘れがちになってしまう。

「そんな急ぎ?」
「出来るだけな。ここを探すのに20年かかったが?」
「あはー、ごめんごめん」

 レイアークの蒼からじゃ、たしかにそれくらいかかってしまうだろうね。

(20年……奏樹(かなた)の過ごした時間と同じか)

 異界渡りさせたとは言え、もう元の時間軸には戻せない。
 けど、彼女はどちらにしたって無理だ。
 その事実はこの弟も末弟すら知らないことだろう。告げるのは、僕からだ。

「でも、ここから飛躍は出来ないから。他の子達のとこを行き交いしなきゃ無理だね?」
「何故ここにしたんだ……っ」
「ひと仕事あったからね。他のは……まあ、急ぎじゃないから良いかな?」
「適当過ぎやしないか?」
「さっきまでのに比べれば、急がなくていいってだけだよ」

 本当に、あれは歯がゆ過ぎた。
 手を伸ばせば弄れる事だったのに、『神』と言う括りであるせいで叶わない。それがなければ、彼女はいつまでもレイの世界で過ごせていた。

「クロノ兄者?」
「ん?」
「いや、何か思いつめていたように感じたが」
「……レイは鋭いね」

 けど言うのはフィーに会ってからにしよう。
 二度手間にさせないためとここで彼から追及をされては、フィーのところでの時間軸がぶれてしまう。
 あそこは特殊な世界の一つだから、レイの世界に比べれば感覚が短くて済むが、それも出来るだけ短い方がいい。

「ほら、急ぐんでしょ」
「あ、ああ」
「フィーに手土産の一つくらい持って行った方がいいかなー?」
「構う必要はない。兄者の確認が取れればそれで良いだろう」
「かもね」

 あの子達とは多分今回は会わないだろうが、次もあるだろうか。

(セヴィルはともかく、奏樹は覚えてないもの)

 そうさせたし、そうあるように指示された。

(……もう、セヴィルは告げたのかな?)

 その可能性はすぐにあるからだろうと策は講じたがどこまで対処出来たか、実のところわからない。
 それだけは早いうちに確かめないといけないだろうね。
 僕とレイは狭間を経由しながら、出来るだけ急いで黑を目指していった。
改稿前を読まれてる方にはネタバレかもしれませんね……
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