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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十九章 輝かしい未来へ
613/616

613.たくさん変化していく(セリカ視点)

お待たせ致しましたー








 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(セリカ視点)








 幼い頃の、夢が叶うだなんて思ってもいなかった。


 神王家とは縁戚で、幼馴染みのような関係で愛しい方の御名手(みなて)になりたいと、ただただ願っていただけだった。


 御名手の意味もよくわかっていなく、エディオス様のお側にいたいとか、神王妃になりたいとか、わがままな願いでしかなかったのに。それが百年以上の月日を経て、実現するだなんて。



(……本当に、幸せ)



 お腹をさすって、私は多分微笑んだんだと思う。


 はやく知らせたい、エディオス様に。次の命がここに宿っていることを。


 アナお姉様もたくさん御子を産んでいらっしゃるけど……ゼルお兄様の御名手でエディオス様と再会させていただいた恩人である、カティアちゃんのお腹にも新たな命が宿っている。


 どんな御子が生まれるかは楽しみではあるが、いい加減婚姻式を迎えても良いと思った矢先。


 ゼルお兄様が、とうとう式を挙げるとの知らせがあったの。アナお姉様の強い後押しもあったそうだけど、これには私も参加しようといらしていたファルミア様と手を取り合った!!



「カティの婚姻式よ? すばらしく素敵に仕上げなくっちゃ!!」

「そうですわ! ファルミア様!!」

「がんばりましょう!!」



 婚姻式の時期が決まってから、カティアちゃんの衣装選びからスタートさせようとしたところ。お姉様方と手を取り合っていたら、カティアちゃんがおそるおそる挙手したのよね?



「あの……お手柔らかに」

「「「却下!!」」」

「カティとゼルの挙式なのよ?! 盛大に美しく可憐なドレスに仕上げなきゃ!!」

「盛大にしなくていいから!? 僕は国王様とかに輿入れするわけじゃないんだから!!」

「ゼルの妻になるのよ? それくらいの地位なんだから」

「へえ!?」

「あら、カティアちゃんわかってなかった?」



 神王国の宰相閣下の地位について、よくわかっていないのも可愛らしいんだから。異界からの転生者ということもあるせいで、感覚が違うのかもね? 同じ立場であるファルミア様は赤子からスタートしたということで、全然違うのだろう。


 ともかく、ゼルお兄様の地位は下手したら小国どころか中くらいの王国とかの国王並みなのよ? その地位をひけらかすことのしないお兄様もだけど……気にしないカティアちゃんも可愛い!!


 この子とゼルお兄様の御子はどんな子になるのかしら? 男でも女でもとても美しくて愛らしい御子になると思うわ!!



「ふりふりふわふわがお似合いだと思いますわ!」

「採用!」

「大人なしめにして!?」

「諦めて、カティアちゃん」



 とりあえず、お腹の子どものことはまずこのメンバーから伝えよう。


 仕立てる布が決まってから伝えたところ、盛大に驚かれてカティアちゃんがひっくり返ようとなったのを全員で受け止めたけど。



(ふふ、本当に可愛らしい。……婚姻式を迎えられるだなんて、喜ばしいことだわ)



 私とエディオス様を繋いでくださったカティアちゃんの婚姻式だもの。


 私のお腹にいる新しい子とは、幼馴染みになれば……又従兄弟とかになっても、きっと素敵だわ。



次回はまた明日〜

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