606.どうなりますのこと!?
お待たせ致しましたー
クラウが。
僕の守護獣で、特別な神獣が。
エディオスさんの守護獣であるディシャスと!?
僕とセヴィルさんのように『ラブラブ(死語?)』になっちゃったってこと!?
訳がわかんないけど、クラウの意思は固いみたいだ!?
「ど、どういうことなの!? クラウは男の子でも女の子でもないよね!?」
「ふゅふゅぅ!(うん。だから、カティアが幸せになるから僕も決めようと思ったんだよ!)」
「決めた?」
「ふゅぅ(僕もカティアの幸せに加わりたいんだよ!)」
「はへ?」
この子、まだまだ赤ちゃんのはずなのに。なんか考え方が僕くらいの大人に急成長してない?? なんかあった? なんかした?
訳がわかんないけど……とりあえず、クラウにはきちんと考えがあってディシャスとラブラブしたいみたいだ。
「ふゅふゅ!(カティアとセヴィルの子どもが出来たら、その子の守護獣……僕とディシャスの子どもに任を与えたいんだよ!!)」
「は?」
突拍子過ぎて意味がわかんないですのことよ!?
「……カティア、クラウは何を言っているんだ??」
セヴィルさんもだけど、フィーさんとかがいないので僕以外にクラウの会話を聞きとれる人がいない。なので、ここは僕の口から伝えることにした。
「ど、どうやら……ディシャスと結婚して、出来た子どもを僕とセヴィルさんの子どもの守護獣にしたいと」
「「「はぁあああ!?」」」
騒ぎに駆けつけてきてくれたエディオスさんたちが来たので、フィーさんも含めて大声が響き渡る。
皆さんが来たことにも驚いたが、フィーさんが思いっきり飛び蹴り姿勢でクラウに跳びかかったんだ!?
「ちょっと、クラウ!? 性別確定の理由をそれにするつもり!?」
「ふゅ!(はい!)」
「それでいいの!? 君女の子になるんだよ!?」
「ふゅふゅ!(カティアといっしょだし、いいです!)」
「……ああもう」
クラウの決心はめちゃくちゃ固いようなので、ディシャスのお嫁さんになることは決定事項のよう?
肝心のディシャスは?と皆さんで顔を見てみると……なんともまあ、という間抜け顔状態。つまり、ディシャス本人は大層驚いている状態??
「おい、ディシャス! お前はいいのか?」
「……ガウ」
「わかんないのかよ!? クラウは乗り気のようだぞ!」
「ガウ…ガウ」
「……流されそうになんなよ。嫌なら断れ」
「ガウ!?」
エディオスさんは会話できるけど、ディシャスは呆然からの回答の中から自分の意思はちゃんとあるみたい? ニュアンスだけだけど。
「ディシャス? クラウをお嫁さんにしてくれるの?」
僕が会話できなくてもその質問をすると、グリーンアイを大きくしていたがすぐに首を縦に強く振った。
「ふゅふゅ!(ありがとう!)」
クラウがほっぺにちゅーのような愛情表現をしたことで、カップル成立になり。
クラウもここで寝泊りすることが決定してから、性転換のような儀式をフィーさんは施してくださいましたのことよ……。
次回はまた明日〜