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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十八章 バカンスも終わって
605/616

605.意外としっくり?

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆








 はじめて……。


 はじめて、僕は……大好きな人に、心もだけど体を委ねた一夜を過ごしたんだ。


 恥ずかしいとか、痛いとか色々あったわけだけど。


 でも、セヴィルさんが『僕』を求めてくださるのがすっごく嬉しくて……僕も大丈夫だと、受け入れたんだ。痛いとかはあったが、本能的に僕も『女』として大好きな男の人に求められるのが……とってもとっても愛おしいとわかったから。


 僕は、全部をセヴィルさんにあげたんだ。最後の瞬間はとてもとても満たされたよ。途中工程は、お互い初心者なので至らない点はあったが、大丈夫だと思う。


 そして……いつのまにか寝ちゃった翌日なんだけど!!



(…………めちゃくちゃ痛い!?)




 関節痛から、風邪かと思いかけたが他の痛んだ箇所から考えて……アナさんやセリカさんからいただいた情報を合わせると、『そういうこと』なんだと理解しました。


 つまりは、はじめてのあとの通過儀礼ということだ。



「……おはよう、カティア」



 僕が痛みに悶えていたのに、腕に僕を抱えていたセヴィルさんが起きないわけがない。今日も最恐の寝起きの悪さが起きることもなく普通のお目覚めだったが。


 僕の身じろぎなどの様子を見て察したのか、ヨシヨシと肩を撫でて下さった。



「やはり、痛むか?」

「……仕方ないですけど。こればかりは」

「下手に治癒すると、あの箇所が再生してしまうからな。それでは次も同じことになる」

「そ……ですか」



 次もある。そうですか……やっぱり、セヴィルさんは次もしたいんだ。昨夜は実に情熱的な夜を過ごしたからね!! それは僕もよく理解出来た!!


 けど、筋肉痛に限定すれば魔術はかけてもらえるそうなのでお願いしました。


 そのあとに、着替えて食堂に行こうとした時。あることに気づくこととなった。



「……クラウがいない?」

「え!?」




 ベッドだけでなく、部屋中を探したけど。セヴィルさんが言った通り、クラウの姿が本当にいなかった!?


 とにかく、念話ってテレパシーで呼びかけようとまだ練習中の交信を頑張ってみたら。



『カティア〜。僕、ディシャスといっしょになる〜!』



 って、いきなりカミングアウトされたんだけど、どうして!?


 セヴィルさんとすぐに着替えてから、食堂に行かずにディシャスたちのいる厩舎へ向かったんだけど……。


 厩舎では、いろんな聖獣さんたちが雄叫びの声を上げててびっくり!


 職員さんの話によると、朝からこんな調子だったそうで。奥のディシャスとかがいるスペースでは、クラウがいつのまにか紛れてて困っていたとか。



「ふゅふゅ!(おはよう、カティア!)」




 セヴィルさんの案内で、ディシャスのスペースに行けば。


 成獣体のクラウが、ディシャスの側でデレデレ状態になっていましたのことよ!? あなた、男の子でもないけど女の子でもなかったよね!?


 この場合、どうなるの!?

次回はまた明日〜

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