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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十八章 バカンスも終わって
597/616

597.協力者の意見








 ◆◇◆










「……由々しき事態ですね」



 中層に行くから、まさかイシャールさんのとこに行くかと思えば……シャルロッタさんをアナさんが呼んで、空き部屋で緊急会議のようなものを開かれたのだった。



「そうなの、シャルロッタ。貴女もカティアさんの事情を知っているからこそ、協力してほしいのよ」

「お願いします。シャルお姉様」



 セリカさんはシャルロッタさんをそう呼んでいるんだと、感心しているのはさておき。


 シャルロッタさんは僕とセヴィルさんの事情を最近知ったから、フィーさんからの記憶改竄なども修正された。


 僕が以前の子どもの身体だった時の記憶が戻っているのだ。


 だから、それらの記憶と照らし合わせて……改めて、僕をじっと見るのです!!



「……カティアちゃん」

「は、はい」



 詰め寄られ、肩をガシッと掴まれた。そして、その表情はとても険しいものだった!



「……その身体になったのに。閣下と、『事実上』なにもしてないの!?」

「き……口付けだけです」

「嘘でしょう!?」

「……本当です」



 ということは、シャルロッタさんはお済みということかな? イシャールさんは、好きになった相手は大事にする人だと思うし……激しいと勝手に予想しちゃうけど!!



「閣下も閣下よ!? こんな美女に我慢出来る!?」

「び、美女ってほどじゃ」

「どこが!? 君を普通と思ったら、そこいらの女どもが美形に見えるのと同じよ!!」

「えぇえ」



 やはり、僕は色彩以外にもフツメンではないようだ。


 シャルロッタさんはある程度喚いたあとに、アナさんたちも居ることを思い出したので咳払いしました。



「それで……殿下方は何故私に?」

「ちょっと意見を聞きに。カティアさんがゼルお兄様の私室への同居を考えられているのよ」

「邸を持たずに、宰相の仕事へ行きやすいようにとの案なのです」

「……閣下の私室? 閣下は昔から寝相が悪いのでは?」

「ぼ、僕がいっしょだと……魔力暴走もないです」

「是非同居した方がいいわ!」



 シャルロッタさんが、即答するくらい素晴らしい案だったようだ。


 なので、さらに引き込もうとイシャールさんも連れてきて。



「……ゼルの懐入れんの。カティアだけだかんな?」



 と、事情説明したら、ニヤリの笑顔をつけるくらい賛成されました。


 だったら、もう実行だと全員でエディオスさんたちが居る執務室に向かえば。イシャールさんが扉を開けて、すぐ様セヴィルさんの首根っこを捕まえに行った!?



「なんだ!?」

「ゼル。事情はあらかた聞いたぜ! カティアとあの部屋で暮らせ!!」

「は?」

「お? その案、カティアが言い出したのか?」

「「「「「はぁあ!?」」」」」



 セヴィルさんはぽっかーん。


 エディオスさんはニヤニヤ。


 部下さんたちは、絶叫。


 フィーさんもたまたま居て、思いっきりハイジャンプ。



「準備だー!」



 と言って、僕とセヴィルさんを引っ張ってあの部屋に連れて行かれました!?


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