595.目的は本当に
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贅沢な、ソフトシェルの唐揚げとかを堪能してから食休みをし。
お風呂……はさすがに別々だったが、さあ寝るということになったんですが!?
「ふゅ?(いっしょに寝ないのー?)」
セヴィルさんと寝る前のお茶を飲んでいたら、クラウがそんなことを言い出したのだ!
セヴィルさんにはクラウの話し声は聞こえないから、首を傾げてただけだけど。
「ククク、クラウ!?」
「……どうしたのだ?」
「え、えっと!」
僕が大慌てしちゃっているから、誤魔化しが出来ない!
冷静だったら誤魔化しが出来ただろうけど……今回は無理だ。僕が今日意識し過ぎていたから、そのぶり返しが来ちゃって……冷や汗だーだー、きっと顔真っ赤。
クラウはきゃっきゃしてるが、僕がそんな様子なのでセヴィルさんの眉間にどんどんシワが寄っていくぅ!!
「……何かよからぬことを言い出したのか?」
「う」
「……まさか」
「そ、それは!」
「…………共に寝たいと言ったのか?」
「うわぁあああ!!」
察知能力高い人だから、わかってしまった。
だから、僕が羞恥心MAXなのを悟られた!
僕はクラウを抱っこすることで、それを誤魔化そうとしたけど……その上から、セヴィルさんに抱きしめられてしまったぁ!?
「……期待していなかったわけではない」
ぎゅっと、少し強く抱きしめられたけど……キスとかはなかった。お城では、寝る前のキスはしてたのに??
「……違うんですか?」
「ゆっくり二人で過ごす時間が、欲しかったのが目的だ。クラウもいるのに……出来るわけがないだろう?」
「う」
そうでした。
そうだった。
セヴィルさんは、クラウが普通の守護獣じゃないからそこを気にされていたのだろう。
だったら……そう言うのはしないんだ。
ちょっとだけほっとしたら……顔をあごくいさせられて、ディープキスをお見舞いされちゃった!?
「だが、欲は常にある。それだけは知っていてほしい」
「…………ふぁい」
そのキスで腰砕けになり、とりあえずクラウが言い出した共寝だけはすることになりましたぁ。
そして、翌日だけど。
昨日のお昼寝同様にセヴィルさんの魔力暴走は全然なくて、穏やかーな休日の目覚めとなったのです。
エディオスさんたちに伝えたら、絶対絶対驚かれるだけで済まないだろう……そう断言出来ます!!
僕としては、平和だからいいけど……自分の気持ちが整っていないので、セヴィルさんの欲望に応えられていないのは非常に申し訳ないですが!!
とりあえず、ご飯とかを済ませてからゆっくり過ごして……神王城には帰りました。
次回はまた明日〜