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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十八章 バカンスも終わって
593/616

593.殻ごと食べれる食材

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆










 獲った沢ガニことクレインを観察させてもらうと、身が詰まっていそうだが……殻がプニョプニョしていた。と言うことは、これはむしろ……ソフトシェルクラブに近い?


 挟まれないように殻を改めて触ると、やっぱり前世の仕事場で旬の時に仕入れるそれと似ていた。



「これは、パンツェロッティには少しもったいないですね?」

「もったいない?」

「殻ごと食べられる種類なので、揚げたり炒めたりした方が美味しいんですよ」

「!? 殻ごと、だと?」

「脱皮したての時期だからでしょう。硬くなる前なので大丈夫です。むしろ、病みつきになります」

「……それは興味深いな」

「生地はまだ加工前なので、普通のピッツァにします?」

「そうだな。似た感じのヴィラカダはそこにいるが」

「是非確保しましょう!」



 ソフトシェルシュリンプもあれば、ジャンキーなご飯に出来る!!


 セヴィルさんに教えていただいた場所には、確かに小ぶりなソフトシェルシュリンプが泳いでいた。こちらもセヴィルさんに捕獲していただいてから、別荘に戻ることとなった。



「揚げる、と言うのは素揚げなのか?」

「それでもいいですが、僕やファルミアが時々作る唐揚げが多いですね。より一層美味しくなるんです」

「……あの香ばしいものか」

「殻を使うのでさらに美味しいです」

「手伝える箇所は手伝うぞ」

「ありがとうございます」



 戻って、念のために臭み抜きの下ごしらえをしてから……先に生地を整えて、素焼きにしておく。


 今回はソフトシェルの唐揚げ以外にエビマヨとかを作ろうと思うので、マルゲリータとマリナーラにしようとセヴィルさんと決めた。


 なので、セヴィルさんでも焼きやすいように素焼きにしてから、ソースとカッツを散らして窯で焼くのをお手伝いしたのです。



「包むとは違い、散らすだけでも雑に出来んな。カティアらのように美しくない」

「ピッツァは好きに作るのが醍醐味です。僕の以前の時のように、子どもがおやつに作れる料理のひとつだったので」

「……そうか。イシャールがはまるわけだ」

「イシャールさんは根っからの料理人ですしね」



 ソフトシェルは揚げる準備が整ったら、跳ねないように気をつけて油の中に入れ……高温かつ短時間で揚げていく。


 程よく色が変わったら、引き上げて油切り。


 油がいい感じで抜けたら、岩塩を振って……これには乾燥させたバジルはやめておこう。せっかくだから、素材の味を活かして食べた方がいいかも。


 出来上がったら、クラウもいっしょに三人で食堂に向かった。



「ふゅぅ!(美味しそう!)」

「……ほぼそのままだな」

「大き過ぎるとぶつ切りしてもいいんですけどね。今回はせっかくなので」



 ガブっと食べる用に、ほとんど切らずに揚げたのです。

次回は土曜日〜

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