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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十八章 バカンスも終わって
583/616

583.バレにバレ

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆










「まあ! まあまあまあ!! 素敵ですわ〜!!」



 セヴィルさんの起床作戦も無事(?)に終わったので、朝ごはんを食べに食堂に来たんだけど。アナさんが事の顛末を全部聞いたら、いつも以上に顔を輝かせたというわけでして……非常に恥ずかしい僕であった。



「面白ぇ考えじゃねぇか、フィー?」

「んふふ〜。でしょう?」

「俺もセリカにしてもらおうかなあ?」

「しないです!」

「即答かよ?!」



 セリカさんは、神王妃になるのが決定してからお部屋も住居区域に出来たので、既にお引越し済み。ちなみに、エディオスさんのお隣だ。



「ですが、愛する者の口付けで目を覚ます。……素敵ですわ〜」

「アナさんは、サイノスさんに出来るんですか……?」

「お望みであれば」

「強い」



 僕が聞くと即答するアナさんは、肝っ玉が強い。サイノスさんはちょっとデレデレしちゃってるぅ。いいよね? こういうノリが出来る人はいいよね!


 かくいうこっちは、セヴィルさんがショートし過ぎてお顔真っ赤っか状態。エディオスさんがずーっとニヤニヤしてるんだけど!



「そんなに良かったのかよ? ゼル」

「エディオスさん、言い方!? まだ朝です!!」

「は? お前ら……まさか、『まだ』なのか!?」

「ぴ!?」



 しまった! 揚げ足を取ってしまった!?


 今度は僕も顔真っ赤にしちゃったんだけど、セヴィルさんが色々限界なのかショートされちゃった!!?



「嘘だろ? カティアがその身体になったんだから、とっくに済ませているもんだと」

「勝手に決めないでください!!」

「え〜? カティアは興味ないの?」

「言いません!」



 セヴィルさんとは、ちゃんと順序立てて進展していくんだって、海では決めたんだもん!! それを欲望のままに同意もなく進めるのは大変よろしくないと思うのは、女の勝手か?


 たしかにファルミアにも色々指摘は受けたが、一方的なのはやっぱりよくないもん!!



「なんだよぉ。ゼルがそういう話題出さねぇのはおかしいと思ったが……やっぱりむっつりなんだな?」

「個人の自由だろ? 俺らが口出ししても良くない」

「えー? 情報交換はした方が良くね?」

「んもぉお!! そんなこと言い続けるなら、エディオスさんはピッツァお預けです!」

「なに!?」



 それくらい可愛いものだ。


 何もずっとじゃないし、僕だって鬼じゃない。


 とはいえ、揶揄うのをやめない限りは禁止させていただきますとも!!


 ただ、すぐに在らん限りの勢いでエディオスさんが土下座してきたため、撤回するのも早かった……。

次回は水曜日〜

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