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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
569/616

569.楽しいのかな?(フィルザス視点)

お待たせ致しましたー








 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(フィルザス視点)










 セヴィルがカティアに、御名手(みなて)としてもだけど正式に婚姻の申し出をしたんだってさ? カティアはファル達に、セヴィルはエディ達にもみくちゃにされているから……僕はクラウを抱っこしながら傍観していた。



「ふゅぅ?(カティアどーしたの??)」



 クラウはエディ達よりカティアを見ていたようだ。僕もそっちをちらりと見たら、盛大に盛り上がっていた。女の子達も元気だねぇと思うしかない。内容についてはこっちと同じだろうから、ファルとかがせっついているんだろう。



「んー? カティア達が婚姻することになったんだよ」

「ふゅ?(こんいん? 食べ物?)」

「なんでもかんでも食べ物にしないの。んーと、ファル達のようになるわけ。蒼の世界だと結婚っていうのかな? ずっとずーっと一緒に生きていくんだよ」

「ふゅー!(一緒! ぼくも一緒!!)」

「……それも間違っていないけど」



 身体の成長変化はあっても、まだまだ中身は子どもと同じクラウだった。僕もあんまり言えた立場じゃないけど……シアとはもう結婚したんだもん。セヴィル達より先を越したもんね!!



「ふゅふゅ(じゃあ。カティアに赤ちゃん出来るの?)」

「……飛躍し過ぎだけど。それも間違っていないか」



 未経験同士がいきなり進展した気配はないが、セヴィルはカティアに対しては慎重派だからね。傷つけないように丁寧に接しているから……成人体に戻った今でも手出ししにくいんだろう。カティアはなかなかに美少女に急成長しちゃったからなあ。



「ふゅ!(赤ちゃん! カティアの赤ちゃん!!)」

「……クラウ。その子もある意味、君の主人になるんだよ?」

「ふーゅ!(わかってるー!)」



 本当にわかっているのかな? まあ、中身は子どもでも主人の危機察知くらいは一人前に出来るようになっているから……守護獣としての役割はきちんと遂行しているようだけど。



「どんなけ進んだんだよ! 言え!!」

「言うか!?」

「いいじゃんかよ?」

「教えて教えて!!」

「……お前さんら、詰め寄り過ぎだ」

「そう言う割りに、サイノスだって気になるだろ?」

「……まあ」



 なんか楽しそう。


 けど、男女の生殖行為がそんなに楽しい話題なのかな?


 僕は僕で、シアともしその機会を設けられたらって想像したんだけど……口付けだけで恥ずかしくなってきた。シアはクロノ兄様と僕に瓜二つの女の子の姿だから、美人で可愛いもん。



(……統合はしないけど、二人で生活する時は……ここにいる皆はもういないのかな?)



 代わりに、次世代の子ども達がいるだろう。


 その時まで、僕は神王国との繋がりが続いているだろうか? レスト達から繋いできた縁が今もあるから……きっと大丈夫だろう。


 とりあえず、仲間外れは嫌だから……クラウと一緒に僕もあの輪の中へ突撃して行った!!

次回は土曜日〜

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