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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
568/616

568.報告歓談

お待たせ致しましたー

「さあさあ、カティ!! 洗いざらい吐いちゃいなさい!!」

「ファルミア、言い方!?」

「あら? 間違っていなくてよ?」

「そうですわ!! お教えくださいな!!」

「教えて教えて!!」



 なんで、女性は世界を跨いでも恋バナが大好きなんだ!?


 僕なんかの、超初心者レベルの内容を聞いても楽しくないだろうに!? 結局、プロポーズ以外は赤ちゃんレベルでしか進んでいないのに……あれ? プロポーズって結構重要?


 そこに気づくと、僕は顔から熱と汗が一気に噴き出してきた!!



「カティアちゃん?」

「あら、カティアさん??」

「カティ? どうしたの??」



 三人には心配してくれてたけど……僕は、僕は人生最大の幸せを受け入れたことで羞恥と歓喜が入り乱れたした感情が渦巻き、膝をつくと思わず頭を抱えたのだった。



「うわぁああ!?」

「「え、え!?」」

「……カティ? ゼルに何されたの? ちゃんと言いなさい? 羞恥心弾けて暴走するのは前世から一緒ね」



 わーきゃー喚いている僕に、ファルミアだけ冷静に対応してくれたからか、叫ぶだけ叫んでからなんとか落ち着けた。やはり、幼馴染で親友で……既婚者の上に妊婦さんだから落ち着きが違う。色々先を越されたが、逆に有り難かった。



「……その」

「「うんうん」」

「何を言われたの? もしくはされた?」

「……………………プロポーズされました」

「「……プロポーズ??」」

「やるわね! ゼルったら!!」



 こちらの世界にはプロポーズって言葉は無いらしいけど、ファルミアは当然知っているからガッツポーズをしましたとも。



「ファルミア様? プロポーズとは??」

御名手(みなて)の申し込みと似た事よ。私達の前世ではそれが結婚への申し込みとされているの」

「「それじゃあ!!」」

「御名手の儀式は済ませているけど、カティもゼルと婚姻を迎えるってわけ」

「「きゃー!!」」



 嬉しそうに叫んでくれるのはいいけど……僕は、僕は!!


 本当に結婚すると思うと、自分なんかで本当に良かったのか疑問に思っちゃうよ!!!!



「で? 先には進んだの? すぐ帰ってきたあたり違うようだけど」

「……キス以上は…………ちょっとだけ」

「……揉まれたりしたの?」

「ちょ、ちょっと」

「……ゼルもむっつりだったのね」

「生々しいこと言わないで!?」



 セヴィルさんには詳しく聞いてないけど、僕は初めてなんだから!?


 ファルミアにはニマニマされたし、アナさん達からはキラキラした笑顔で見守られていた。これが一線を越えた側とそうじゃない側なのかと思い知ったのでしたあ!?

次回は水曜日〜

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