564.恋愛初心講座
お待たせ致しましたー
◆◇◆
僕は何故……今、ファルミアの前で正座をさせられているのでしょうか?
「いーい? カティ。男はそれはそれは……女には貪欲な生き物なのよ」
そして何故、男性についての講義のようなものを受けているんでしょうか?? と言うか、なんでセヴィルさんとせ、せ、……ええぃ、エッチな事をする前提で話が進んでいるんだ!? この人にそもそも話していないのに?!
「あの、ファルミア? なんでそんな話を??」
「あら? あなたが色々凡ミスしているからじゃない。ピッツァの事でそこまでなるのなら……ゼルとの恋愛ごとでしょう?」
幼馴染みで親友だから、バレバレだったのであーる!!
挙動不審だけで推測されるのも怖いけど、事実は事実だし!?
「……仰るとおりです」
「で、何? 誘われたの??」
「……お話するだけ」
「絶対嘘ね」
「まだそこしか言われてないよ!?」
「あらそう? つまんないわね」
「つまんないって言わないで……」
こちとら一大事なんだから!!
再会まで何段も駆け上ったファルミアには、頭が上がらないけどぉ!?
「けど、わざわざ呼び出しされるなら……覚悟しておきないさいな」
「……しなきゃダメ?」
「最初に言ったでしょう? 男はとにかく貪欲なのよ」
「……セヴィルさんが貪欲?」
「あなたに関しては特に」
「…………」
ずっとずっと、幼い僕を思い続けてくれてたって事実があるから……それに該当するんだろうな。そうなのでしょう。
「まあ、場所が場所だからカティに怪我させないと思うけど」
「怪我?」
「外で事に及ばない……とも言い切れないわ」
「!? え……え!?」
そ、そんな……セヴィルさんがまさか!?
まさか……そんな、そんなことが!?
僕はアナさん達のように、好きな人にぺろんちょと食べられるかもしれない!? こんな真っ昼間から!?
それから、ファルミアに女性の人体構造の講義を受けて……頭がさらにぽやぽやぱわぱわになってから。クラウをフィーさんに預けて、セヴィルさんと本当に例の洞窟へ行くことになりましたぁ!!?
次回は金曜日〜