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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
562/616

562.期待大!

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆










 セヴィルさんから、お話があると告げられた。



(……おはなし?)



 艶めかしい声音で告げられた直後、僕の頭の中はぽわぽわのほえほえになってしまった。


 鈍い鈍い僕でも、あの意味をわからないわけではない。


 特に昨日と今日の、周囲の空気は薔薇色まみれ。


 アナさんとサイノスさんの事もあったから……つまり、つまり……その!?



(待っててくれるとは言ってくれたけど……箍が外れちゃったの!?)



 ないとは言い切れない。


 セヴィルさんとて男の人だから……充分にあり得る。


 僕の体は、無事に成人体になれたし……そういう関係になることも可能だ。まだ二、三日程度だけど……ちょっとずつ扱いは慣れてはいる。


 と言うことは、僕の準備も整いつつはある。


 気持ちは全く追いついていないけど。



(でも……いや、じゃない)



 セヴィルさんにだったら、全然嫌じゃない。


 むしろ……嬉しい。嬉しすぎて溶けちゃうくらい。


 女の喜びってこうなんだ。日本にいた頃は、男になりたいとか駄々をこねてたけど……転生して、二度と会えないと思ってた初恋の人と恋人になれた。


 それだけでも奇跡なのに、心だけでなく体もそうなったら……もっともっと幸せになるかもしれない。


 未知の怖さだけは、どうしても奥底にはあるけれど。



(……もしくは、プロポーズもされたりして!?)



 事実上のプロポーズはいただいたけど、この世界は特殊な関係が大事とされているから……セヴィルさんとは既にその関係ではあっても。


 体が小さい時にも言ってもらったが、この状態ではまだだ。


 あのマジトーンは、その可能性が大だ。大いに期待してしまう!!


 という気持ちが昂り、僕は……僕は!!



「……カティ? 普通の窯で焼けないわよ?」

「……ごめんなさい」



 ピッツァ回しに熱が入り、ジャンボ過ぎる生地を作ってしまったのでしたぁ!!

次回は土曜日〜

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