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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
557/616

557.羞恥爆発

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆










 セリカさんに思いっきりハグされた後でも、アナさんもだけどサイノスさんも起きて来られない。


 これはいよいよ突撃した方がいいかと思っていると……食堂にサイノスさんだけやってきた。めちゃくちゃ苦笑いして。



「……おはようさん」

「あら、サイノス? リュシアは?」



 ニッコニコのファルミアだけど……目が笑っていない。怖い!!



「……察しの通りだ。治癒の魔術はかけたが、見てやってくれないか?」

「全く……加減なさいね? セリカとカティも行く?」

「ええ!」

「うん」



 ということで、ご飯はフィーさんに続きを任せて女性メンバーでアナさんのお部屋に突撃だ。到着してすぐに部屋をノックすれば、アナさんが小さい声で『どうぞ……』と言ってくれたのでお邪魔した。



「……リュシア? 大丈夫かしら?」



 ファルミアが真っ先に聞いたんだけど……アナさんはシーツにおまんじゅうのように丸まっていたのだ。体調が悪いのかなって思ったけど……この中だと未経験の僕にはそれくらいしか思い浮かばない。


 すると、アナさんがいきなりシーツをガバッと取り払った。中から、すっぽんぽんのアナさんのご登場!? まぶしくて直視出来ん僕でした!!



「お姉様!?」

「んもぉ!? サイノス様ったら、わたくしが嫌と申しても受け入れてくださらなかったのよ!!?」

「……え、え?」



 どういうことかと聞こうにも朝から麗しいほどの肉体を見せつけられ……僕は目を隠しています。お風呂はちょっと別です。隠れるとこは隠れるから。



「あらあら。サイノスは際限なくリュシアを愛したようね……」

「……凄いですよね」

「もぉお!!」

「……へ?」



 二人の同意見も意味がわからないけど……アナさんをちょっと見ようと、指で隙間を作ったら体のあちこちに赤い点が出来ていた。アナさん、怪我でもしたのかなと思ったら。



「キスマークをこれみよがしに……やるじゃない?」

「ファルミア様やカティアちゃんの世界ではそういう言い方が?」

「そうよ。所有印より素敵な言い方でしょう?」

「キキキ、キスマーク!?」



 おびただしいほどするんですか!?


 僕がもし、セヴィルさんと……ってなったら、こうなるの!? たしかに、セヴィルさん……キスがお好きな感じではあるけど!!?



「で、リュシア? それ消すの?」

「……消したら見えなくなりますの?」

「またつけてもらえるわよ。それだと水着に全然隠れないし」

「嫌ですわ! お願い致します!!」

「じゃ、ここは魔術練習中のカティの出番ね?」

「待って!? 僕治療系はまだ習ってないよ!?」

「あらそう、残念」



 ということで、ファルミアが指一本振っただけでアナさんの体は綺麗さっぱりになりましたとさ。


 僕は僕で、今後の自分への事を考え……カイツさんに魔法の種類増やすお願いをしようと思ったけど。


 子どもじゃない体の記憶改竄は、フィーさんがまたするのかな? 事情を知らない人達はだけど。


 でも、転生者って事実はあんまり広められないから、仕様がないよね?

次回は金曜日〜

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