551.意識されてた(セヴィル視点)
お待たせ致しましたー
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(セヴィル視点)
カティアに避けられている。
何故なのか、がわからない。しかし、特別怒っている様子でもなんでもない。
なら、どうして俺を避けているのだろうか?
わからないでいるが、カティアにもう一度訳を聞くのに声をかけようとしたのだが。
「ゼル〜」
ユティリウスが何やら意味深な笑顔で俺に近づいてきたのだ。
「……なんだ」
「不機嫌丸出しだねぇ? なになに? 君もカティを誘ったの??」
「……誘った?」
「あれ、違った?」
「いったいなんのことだ??」
意味がわからずにユティリウスに問い返せば、何故か肩を軽く叩かれた。
「いや〜。サイノスがアナに夜の誘いをしたらしいんだよ。だから、カティと君もそれを知っててっきり」
「……………………そう、か」
全く頭になかったわけではないのだが、カティアはファルミアあたりから言われたのだろう。そして、俺を過剰に意識してしまった。
……なんて。
(これ以上愛らしい姿を見せるな!)
未経験だが、俺とて男だ。
閨事の教育は座学程度しかないが……エディオスらのように済ませている奴らよりは劣って当然。
しかし……もしその夜になれば、全身全霊でカティアを愛するつもりではいる。
カティアが妙齢の女性となった今は特に!
「ま。ずっとギクシャクしてたらしんどいだろうから、早いこと話し合いなよ」
「…………ああ」
そのためにはカティアを捕まえなくてはいけないのだが。
絶妙に避けていくので、なかなか確保出来ないのが歯痒い!!?
次回は月曜日〜