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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
548/616

548.ブルスケッタを作って

お待たせ致しましたー

 ブルスケッタって言っても、トマトのハーブマリネだけじゃない。


 魚介類もだし、果物を使うのもアリだ。それを甘めだったりしょっぱく仕上げていくのが、蒼の世界ではあったりする。僕やファルミアが前世で勤務していたイタリアンレストランでは、前菜メニューにも載せられていたんだ。


 種類が多くて、女性客にはお酒のおつまみにも注文されることがあったね。今日はそれを作っていこうと思うんだ。


 材料を刻んだり、たたいたり。


 リンネオイルと乾燥ヘルネ、塩や胡椒でちょうどいい塩梅になっていく。セヴィルさんが刻んでくれたトマトはぐちゃぐちゃじゃなくて、いい具合の角切りだった。


 トマトとバジルのマリネを味見してもらうと、気に入ってくださったのか、口元が緩んだ。



「美味いな……」

「これを少し固めのパンに乗せて食べるんです」

「パンにか?」

「ピッツァよりもさっぱり食べれるようにしたいので」

「そうだな。味は濃いが、さっぱりしている」

「ファルミアは妊婦さんなので、マトゥラー以外は火を通したもの中心ですねー」

「……詳しいな?」

「蒼の世界では、情報共有しやすいところでしたから。僕がセヴィルさんにお話した夢の内容に、学校のことがありましたよね? 子どもでも調べやすい環境だったんです」

「そうか……」



 僕は今まで恋愛経験ゼロに等しかったからね!!


 記憶を封印されてても、セヴィルさん以外の男の人を好きにはなれなかった。普段は隠してたけど、この口調のこともあったし。


『セヴィルお兄ちゃん』はそれを全然気にしてなかったから。


 だから……今も大好きなんだ。


 それから、セヴィルさんにはフランスパンに近いパンをスライスしてもらい、炙ったらブルスケッタの具材を体裁よく乗せて。


 出来上がったら、皆さんを呼びました!



「ひと休みしましょう!! 軽食作りましたよー?」

「さすがだわ、カティ!!」



 さっき起きたらしいファルミアが一番乗りでこっちに来た。起き抜けだけど、顔色も良かったから体調は大丈夫みたい。


 とりあえず、果物のを勧めてあげたよ。

次回は土曜日〜

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