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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
533/616

533.ミッションへ

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆











 あとは寝るだけ。


 クラウはおねむだったから、部屋に置いてきた。お部屋は神王家御用達だけど、木製の建物でとても過ごしやすい場所だ。ベッドもとても大きくてふかふかだから、クラウも疲れたし眠っちゃったんだと思う。


 けど、僕は……一個だけ寝る前にやりたいことがあった。


 お風呂場で決めた事。つまり、セヴィルさんへのお休みのキッスをする事だ!


 まだ起きているかはわかんないけど、起きていなかったらいなかったでおはようのキッスをしようと思っている。


 体が大きくなったんだから、恋人としてそれくらいはしてあげたい。セヴィルさんから今までたくさん愛情表現をいただいたんだ。そのお返しになるかはわからないが、僕だってセヴィルさんが大好きだから……少しでも愛情表現をしたいんだ。


 お部屋の場所は、お昼水着に着替える前に教えてもらったから大丈夫。


 廊下を歩いても、魔術のおかげで涼しい風が吹いているので心地よい夜の時間だ。部屋もだけど、エアコンいらずの生活はすっごく嬉しい。魔術もだけど、魔導具もあるからなんだって。異世界万歳。


 今度、ファルミアと共同開発しちゃったら、スマホとかの携帯端末とか出来そうだなあ。あのリモートぽいやり取りは王家とかのトップシークレットらしいし。


 さておき、着いてしまったのだ。



「……セヴィルさん」



 扉の前に、こちらの文字で名前が書いてあるから間違いない。大丈夫のはずだ。


 こんこんとノックをすると、返事はなかったけど……ゆっくりと開いた。少しの隙間から、大好きなセヴィルさんの姿が見えたのです。



「……カティア?」



 寝巻きに着替えて、ちょっとびっくりされたセヴィルさんはやっぱりカッコよくて綺麗だ。この人が、僕の彼氏さん以上に婚約者さんだなんて、今でもまだ信じ切れない部分もある。だけど。



「……ちょっと、かがんでください」



 ミッションはこなさなきゃって、セヴィルさんにお願いすると……少しかがんでくれたセヴィルさんの方にちょっと背伸びする勢いで顔を近づけて。


 ちゅっと、軽い音を立ててキスしちゃったのだ!


 ミッションコンプリート! って、すぐに離れようとしたんだけど。


 セヴィルさんに、思いっきり抱きしめられてしまいまして……キスの嵐をお見舞いされましたとさ。

次回は水曜日〜

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― 新着の感想 ―
[一言] カティアが可愛い。 そりゃあ、セヴィルさんにキスの嵐お見舞いされるでしょww
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