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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
527/616

527.キャパオーバー

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆











 アピール大成功? にはなったんだけれど。


 セヴィルさんには、きゅっと抱きしめられてしまってなかなか離してくださいません!? そして、肩口に顔を埋められて、ずっと顔を見せてくれないんだけどぉ!?


 これって、どうしたらいいんですかぁ!!?



「せ、セヴィルさん!?」



 声をかけても、セヴィルさんは顔を埋めたままうんともすんとも言ってくださらない。僕らの後ろにいるユティリウスさんとかは、ケラケラ笑ってるけどぉ!? ちょっと助けてくださいよぉ!!?



「ははは。冷血宰相も、御名手(みなて)の前じゃ形無しだなあ?」

「サイノスさんも助けてください!?」

「却下だ」

「何故!?」



 僕が困っているんだから助けてほしいのに!?


 けれど、サイノスさんとユティリウスさんは手を交差させて、バツを作った。



「そんなゼルに突っ込んでみろ。殺される」

「だねぇ?」

「そんなことないですよ!?」

「「いやいやいや」」

「えぇえ?」



 セヴィルさんが暴力を振るう機会を少ない……ように思ったけど。エディオスさんとお城に行った当初の、あのトラップとかを考えたら……無いとは言い切れない。


 サイノスさんは僕の様子を見てわかったのか、『だろ?』ってため息を吐いた。



「大人しく、ゼルの抱き枕になっとけ」

「殺生な!?」

「いいじゃんいいじゃん? 役得じゃない? ゼルの御名手なんだし」

「この羞恥に耐えろと!?」

「うん」

「だな?」



 とここで、ちょっと離れたところでドカッと言う音が聞こえてきた。なんだろうと全員で振り返ったら、金の水着姿に戻ってたフィーさんがエディオスさんをシバいていたとこだった。おそらくだけど、エディオスさんはフィーさんを揶揄ったのかな?


 フィーさんの今の姿は、目の色以外だとクロノさんそっくりだけど……フィーさん、嫌なのかな? 狭間で会ったクロノさんは優しくてカッコよかったのに、なんでだろう?



「いってぇ!?」

「僕を揶揄うからだよ!?」

「悪くねぇって言っただろ!?」

「クロノ兄様はいーやーだー!!」



 どうやら、フィーさんとしてはお嫌だそうです。


 顔はともかく、中身はフィーさんのままだから……ちょっと安心出来たのが嬉しかった。



「……セヴィルさん、そろそろ離れてください」



 とりあえず、僕も僕でセヴィルさんに離れるようお願いしてけれど……彼からは嫌だと首を横に振られてしまったのでした。



(どーしろとー!?)



 体は成長したけど、ポジション的にあんまり変わっていない!?


 クラウの方は、ペガサス形態から元のマスコットに戻ることが出来たのは、フィーさんとエディオスさんの喧嘩が終わったあと。


 フィーさんの魔術ひとつで、一番最初の形態へと戻ったのだった。

次回は土曜日〜

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