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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
524/616

524.成長したことで

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆











 手足が伸びた。


 身体付きも変わった。


 水着は何故か、体に合わせて大きくなっていたけれど。


 同じく大きくなったフィーさんと一緒に、自分の体を手でペタペタ触ってみた。もちもち肌で気持ちがいい。



「はい。カティアさーん。ご覧になってくださいまし!」



 そして、アナさんが以前出してくれたように……魔術で出した鏡を借りることになった。


 手鏡じゃなくて、姿見サイズ。アナさんくらいの身長になった僕は……どこぞのモデルさん並みに、色彩もだけどスタイルも良い女の子に大変身してしまってた!?


 顔は奏樹(かなた)だけど、金髪と虹目が際立って異色にも見える。けど、全然けばくない。



「……これ、僕ですか?」

「そうですわ! 今のカティアさんですわよ!」

「自信を持って、カティアちゃん!」



 アナさんやセリカさんははしゃいでくれるくらい喜んでいるけど……セヴィルさんは、ってちらっと見たら目が合った。そして、ぼんって音が聞こえるくらい顔が真っ赤っかになる。エディオスさんらにすぐに茶化されてたけど……よっぽどお気に召したらしい。


 二十歳くらいの僕も、セヴィルさんには好みの範疇に入っていることだろうか?



(……だったら、すごく嬉しい!)



 あのおはようのキッスみたいなのも、今の僕だとわかった上での反動とくれば。仕方……ないのかな? 中学生サイズの僕にも好き好きアピールはしてくれたんだし。


 そして、これからは……堂々と隣に立っていいんだ。セヴィルさんが保護者的立ち位置につくんじゃなくて。



「カティ? 今こそゼルに彼女らしいことしてあげたら?」

「彼女らしいこと?」



 ファルミアが急にそんなことを言うんだけど……彼女らしいことってなんだろう? 僕、お付き合いすること自体が前世でも今でも初めてなのに?



「たとえば……そのナイスバディーでゼルに抱きつきに行くとか?」

「……僕君ほどじゃないけど」

「どこがよ。素直にゼルに聞いてみなさいな?」

「えぇえ?」



 けど、ちょっと。


 ハグしてみたいなぁって……思っていた部分はあったから、ちょっと頑張ってみようかな?


 アナさん達にも騒がないようにお願いして……そっと、そーっと後ろから近づいて。ぎゅっと腕に抱きついてみました!


次回は木曜日〜

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[一言] 次回、セヴィル死す
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