522.神の成長-①
お待たせ致しましたー
「……誰って。僕だけど?」
「「「「「いやいやいや!?」」」」」
話し方とか、面影はフィーさんそのままかもしれないけれど……見た目は全く変わっていた!!
服は、フィーさんの正装だって言ってた変わった形のマントと黒い服装でも……背丈や顔が別人!!
黒と白しかないが、僕が夢とかを介して会ったことのある人とそっくりだ。クロノさん……クロノソティスさんと瓜二つ!!
これが……本来のフィーさんなの??
「……フィーさん?」
「あ。カティア、成長できたんだ?」
「……フィーさんもでは?」
「え? 僕も? そう言えば声低い……あれぇ?」
自分で気づいていなかったんですか!? 時々天然ボケの入る神様なのは、間違いなくフィーさん本人だ!!
「おい、フィー!?」
とここで、エディオスさんがフィーさんに詰め寄って……肩を大きく揺らした! フィーさんもびっくりしてたけど、エディオスさんの勢いもあってうまく止められないのだろう。
「な……え、でぃ!?」
「クラウについて行ったと思ったら、なんでカティアもだがテメェまでデカくなってんだ!? 説明しやがれ!!」
「と……め!?」
「言うか!?」
「言う言う!!」
「よし」
気が済んでフィーさんを離したんだけど……勢いが凄すぎて、フィーさんはなかなか酸欠状態から落ち着けなかった。
とりあえず、場所をパラソルの方へ移動することにはなったんだけど。
「……セヴィルさん?」
「……なんだ?」
「……歩けますよ?」
「ダメだ」
僕はまだ体が成長したばっかりと言うことで、クラウの背中に乗ることとなりました。大丈夫なのになあ?
次回は金曜日〜