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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
521/616

521.受け入れられて

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆











「……か、カティ?」



 一番最初に声を掛けてくれたのは、ファルミアだけど……僕の成長具合には一番目を丸くしていたんだ。



「……そうだよ。ファルミア」

「……色の違う、奏樹(かなた)ね」

「やっぱりそう見える?」



 まだ鏡とかで完全に見ていないから、手足とかが伸びた以外の実感がわかないんだけど。セヴィルさんもだけど、皆さん僕の成長具合にびっくりされているからね。


 けど、奏樹の顔のまんまだと美人にはなっていないだろうなあ……って思ってたら、いきなり誰かに顔をぐいっと掴まれた。



「カティアさんですの!?」



 アナさんだった。


 藤紫の瞳をこれでもかと丸くされて……僕をじーっと見つめていたのだ。声を聞いても、子ども特有の高めの声じゃないから、信じられないのも無理はない。


 だから、僕は首を縦に振った。



「はい、アナさん」

「まあ……まあまあ!! なんて可愛らしいだけでなく、お美しいですの!?」

「へ?」

「ええ。素敵だわ、カティアちゃん!」



 セリカさんも頷くけれど……僕そんな美少女でもないような? って首を傾げていたら、ファルミアに軽く小突かれちゃった。



「カティは前世でも自覚無しだったもの。集る輩とかをスルースキルでかわすのもおてのものだったわ。客からもモテてたのに」

「……そう?」

「そこは今でも変わらずね? ゼルからは何も言われてなくて?」

「……な、い?」

「なんで疑問形なのよ?」



 だって、起き抜けにいきなりキスされたんだよ!?


 あれってつまり……『僕』だからって、わかってたからで……。思い出すと悶えてしまうのでこのくらいにしておこう。ちらっと、セヴィルさんを見るとほっぺが赤くなってた。



「けど、すっごく見違えたよ。カティ! これで堂々とゼルの御名手(みなて)って名乗れるね!」

「……だなあ」

「神王としちゃ、俺はそれくらい許可するぜ」

「……あはは」



『僕』だと分かれば、皆さんいつも通りだ。それが何より嬉しい。


 とりあえず、クラウから一旦降りたんだけど……背丈はアナさんとだいたい同じくらいまで伸びてた!?



「まあまあまあ!! 素敵な体つきにもなられて……お着替えの楽しみが増えましてよ!!」

「……お手柔らかに。そう言えば、フィーさんは?」

「あら? クラウにしがみついて行かれましてよ?」

「えぇ?」



 クラウに声を掛ければ、首を左右に振った。どこかではぐれちゃったみたいなのかな?



「呼んだー?」



 って、後ろから声をかけられたので振り返れば。


 セヴィルさんも含めて、全員で『誰!?』と言い切るくらいの、黒髪美青年が立っていました!!?


次回は火曜日〜

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