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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
519/616

519.お互い変わった

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆











 ……クラウだなんて、最初信じられなかった。


 だって、あのマスコットキャラクターのような、フニフニふんわりしたフォルムがカケラもないんだもん!?


 がっしり、しっかりした体格の……馬みたいだけど、翼があるからペガサス?


 そんなようなすんごいピッカピカの姿だったが、鳴き声と一緒に頭に響いてきた言葉は、たしかに僕のよく知ってるクラウだった。



「ふゅふゅ!(カティア! カティアだよね!)」

「……く、らう……?」

「ふゅ!(僕だよ! 創世神様達のお陰でおっきくなれたんだ!!)」

「……フィー……さん?」

「ふゅーぅ(ううん! おじいちゃん神様!)」



 今ここでは僕しか、クラウの言葉を理解出来ない。


 だから、クラウの言葉にはびっくりしたんだ。あのおじいちゃん神様は……僕だけじゃなく、クラウにも何かしてあげたことに。


 ふらふらと手を伸ばそうとしたら、セヴィルさんが抱っこしてくれて、クラウの方まで運んでくれた。



「おじいちゃん……神様が?」

「ふゅ!(うん! カティアのためにって!)」

「……もう。あっちに戻れないの?」

「ふゅぅ……(わかんない)」

「……わかんないか」

「……ひとまず、エディオス達のところへ行こう。皆心配しているはずだ」

「……はい」



 と言うことで、クラウの背中に僕らはつかまって洞窟から出ることになった。クラウは僕を気遣って、ゆっくり向かってくれたんだけど……途中で、エディオスさん達が走ってきたから、僕達は合流することが出来た。


 それなんだけど……皆さん、お口をあんぐりと開けているのが魔術の灯りの下でよく見えて、ちょっとおかしかった。


 仕方がないよね……? 僕、本当の意味で異世界転生が完了しちゃったんだから。


 ただ一点。


 フィーさんだけが、どこにもいなかったのだった。

次回は水曜日〜

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