518.御名手の様変わり(セヴィル視点)
お待たせ致しましたー
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(セヴィル視点)
─────────────────────……よかった。
カティアが、無事で良かった……!
あまりの様変わりには驚き、つい、その……口付けてしまったのだが。
(……美しい)
金の髪。
虹色の瞳。
その二つを調和するような、柔らかな美貌。
エディオスと御名手となった、セリカと系統が近いだろうが……あいつには失礼だが、セリカ以上に美しいと思ってしまった。
だから、思わず触れたい欲求が勝ち……カティアだと認識してから、嬉しさも込み上がってきて涙を流しながら口付けてしまった。
海の水から出てきたからか、塩っぱさを感じたが……俺の涙がこぼれたせいかもしれない。
それほど……感極まってしまったのだ。深いものはせずに、すぐに離れたが。
カティアは、まだぼんやりとした表情のまま俺の腕の中にいたんだ。幻でもなんでもない。
「……こ、こは?」
カティアが問いかけてきたので、答えようとしたのだが……手に触れた異様に柔らかいものに、俺は疑問を抱き。ちらりと、目だけで追うと……アナやファルミアらに負けないほどの膨らみが、カティアの水着に包まれていて……危うく、鼻血を噴くところだった!?
胸を打つような衝撃に耐え、なんとか口だけは動かすことにした。
「……多分。洞窟の奥地だ。岩場に穴があるから、日差しが射し込んでいるのだろう」
「……そ、ですか。クラウは……?」
「ふゅふゅぅ!」
そう言えば、ここまで連れてきてくれたクラウを忘れかけていた。振り返れば、まだ一角獣のような形態のままで……俺達のやり取りを見ていたようだった。別に、クラウの前では初めてではないのだが……触れ合いを他にも見られていた事実に今更ながら、恥ずかしさが込み上げてきたのだった……。
次回は日曜日〜




