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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
514/616

514.祖父からの簡単説明(フィルザス視点)

お待たせ致しましたー








 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(フィルザス視点)











「…………じい様」



 何故その姿か。


 何故、そんなにも明るい態度でいられるのか。


 カティアのこともあったけれど、僕は僕でこの状況にいると言うことは理由があるはず。このじい様に聞き出さなきゃ、あの子のところへも向かうことが出来ない。



「……三万年ぶりか?」

「……そっちの姿はね」



 僕が生まれて、(くろ)にひとりぼっちで管理出来るようになるまで。じい様は年老いた姿とこっちを使い分けていた。どっちもじい様だってわかっているから混乱はしないけど……なんで今更その姿に?


 クラウの卵渡してきた時は、普通のじい様の方だったのに。



「仕上げが出来た。お前の方も、ディーシアの方も」

「は?」



 いきなりの話題に、わけがわかんなくなりそうだったけど……何度か頭の中で反芻してみた。僕とシアの仕上げが整った? それに、あの場で僕をここに呼んだということは……カティアも関係してるって事?


 全くにもって、意味不明過ぎて理解が追いつかない!!?



「ははは。文字通りだ。黑と白が重なり合う時期が出来た」

「……本当に?」

「ああ。んで、カティアの身体も適合が整った」

「えぇえ?」



 と言うことは、空間からじい様とか兄様達の力を送って……カティアの身体を成長させたってこと?


 だから、いきなりいなくなったのは理解出来たけど……突拍子も無さ過ぎだよ!! もっと穏便に、事を運んで欲しいよ! 僕も含めて!!


 喚きたいけど、意味がないから頭を抱えていたが、じい様はまた笑うだけだった。



「こっちの事情も解決しそうだったんだ。時間軸の関係で許せ」



 と言って、なぜか僕の方に手を差し出してきたんだ。



「? なに?」

「会いにいこうぜ。シアに」

「……今?」

「黑じゃ、瞬きの時間程度さ」

「……はーい」



 カティアの安全は、戻っているならセヴィルが居るし大丈夫だろう。クラウも向かっているから。


 などと、安直に考えていたけど……僕は、セヴィルがどれだけカティアにぞっこんなのかを、きちんとわかっていなかった。


 帰ってから、それは酷く後悔することとなったけれど。


次回は火曜日〜

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