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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十七章 異界のバカンス旅行
513/616

513.しがみついて(フィルザス視点)

お待たせ致しましたー








 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(フィルザス視点)











 カティアが消えた。


 同時に、クラウが神獣として異常な成長の仕方を見せた。


 勢いで洞窟に飛び込んでいくクラウに、僕は慌てて胴体にしがみついて付いて行ってしまったけれど。クラウは勢いを止めなかった。



「ふゅふゅぅ!(カティアー!)」



 守護獣として、契約者の安否を確かめたいのはもちろんだけど……この異常な成長はなに? 中途半端のような前回とも違う、完全体に近い馬のような姿。角とつばさはあるけれど……レイ兄様が言ってた、ペガサス?


 一角獣には似ているけど……つばさもって有りなの?


 とりあえず……落ち着かせないと!!



「クラウ! ただ突っ走るだけじゃ、カティアの居場所わかんないでしょ!?」

「ふゅ!?(創世神様!?)」

「……僕に気づいてなかった?」

「……ふゅぅ(ちょっと)」



 と言って、やっと止まってくてたんだけど……ちょうど目の前に、饕餮(とうてつ)達が怯えた表情で立ってたから、止めて正解だった。



「……大丈夫?」

「「……なんとか」」



 ってことは、蒼の世界風に言うなら、ギリギリセーフってこと?


 ぶつからなくてよかったけど、軽くクラウに小突いてからセヴィルの事を二人に聞いたんだけど。



「恐ろしい……形相のまま、奥に駆けて行きました」

「それ以降は帰って来ず」

「わかった。僕らが行ってくる。二人は表に出てて」

「「御意」」



 奥……が正解かはわからないけど、なにも頼りがないわけじゃないんだ。


 カティアはじい様の仕業かもしれないけど……なんで、遊んでいる機会を使うのかなあ?


 それだけ……切羽詰まってるってこと?


 その考えに至ると、僕の胸の内が音を立てて跳ねた!?



(な……に!?)



 痛いとか苦しいはないけど……どんどん、どんどん鼓動が高まっていく。


 目を開けていられなくて、クラウに倒れ込んじゃったから、クラウは止まってくれたんだけど……僕はそのまま動けなかった。


 そして……気がついたら、真っ暗闇な空間に金髪の男が立っているのが見えたんだ。



「……じい様」



 青年体をとっているけど、その男はたしかに僕ら神の祖父神だったのだ。

次回は土曜日〜

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